自己紹介

自分の写真
住民代理店BOB(Break Occupied Barier)代表。自転車で俳諧するおっさん。ミッションは誰かさんを輝かすこと。

2008年10月31日金曜日

一日一生

部屋を片付けていて気がついたこと。

後で読もうと思った本
後で目を通そうとした書類
後でまとめようと思った文章

これらが溜まっているのである。

一度に多くのことはできない。
だからそろそろ絞り込んでいかなあかん。

やっぱり二兎追うものは…。正しいのか。

そう思ったら塩見さんから
i365が携帯に届いた。

Subject: 【没頭】i365★08.10.31
時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。考えてみれば、学者や芸術家の世界で超一流の仕事をする人たちは皆、自らの志向性を早い時期に発見し、自らの志向性と波長のぴったり合った対象へ深い愛情を持ち、対象に没頭し、長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを続けるという資質を共通に有している。しかもその没頭に終わりはない。(梅田望夫著『ウェブ時代をゆく』ちくま新書・2007より)

うーん。見事なタイミングである。

堂地下のビッグ・イッシュー販売員Iさんから買った

105号の「今月の人」の中で販売員の小西さんが

「一日一生」という言葉を紹介していた。

内村鑑三が使った言葉だそうだ。

小西さん曰く

「先のことはわからないし、

仕事につけるかもわからないけど、

毎日着実に生きていこうと心に決めているんですよ」

肝に銘じよう。



      ひつじ田を飛行機雲の先導す    基風

            

2008年10月30日木曜日

焚き火

火が焚きたい!

家の前の街路樹はケヤキ。
今年も落ち葉が舞い始めた。

近頃は焚火をしなくなった。
してはいけなくなった。

昔は家でゴミなど燃やしていたのに…。
焚火の暖かさ、匂い
ぼーっと火のそばにいると癒されるのになあ…。

ああ、この落ち葉燃やして
焼き芋したい。

でも、うちの一軒隣は消防署。
怒られるやろなあ…。



         落ち葉炊き昔話に花が咲き     基風

           

2008年10月28日火曜日

片付ける

①散乱したものを整える。整理する。「本を―・ける」
②物事を解決する。処理する。始末する。「宿題を―・けてから遊ぶ」
③嫁にやる。縁付かせる。
④俗に、邪魔になる人を除く。殺す

以上広辞苑より。

④はともかく
①~③が近々の使命である。


   
      秋深しまずこの本を片付ける    基風



        

2008年10月27日月曜日

あきらめたらそこで試合終了

「スラムダンク」での安西監督の名言。

しかし終了してしまったら結果だけが残る。
勝負の世界は厳しい。

阪神岡田監督はさぞかし悔しかったことだろう。
巨人原監督は満足感でいっぱいだろう。

明暗くっきり。

でも昨年原監督はペナントを獲りながらも
日本シリーズ出場を果たせなかった
これも悔しかっただろう。

昨年の日本シリーズのMVPは中村紀洋。
パリーグを代表するバッターが
テスト入団から開幕を迎えた…。

西武の渡辺監督も
日本で戦力外通告を受けても
台湾に行って野球を続けた。

栄光をつかむ人には
それだけの努力の跡がある。

劣勢になったときに
「断固たる決意」で
腹を据えてもう一度やり直す。

基本に立ち返って
もう一度やり直す。

今日まだ生かされているのだから
ストーリーは終わっていない。


        ストーブ出す扇風機のいた場所に   基風


        

2008年10月26日日曜日

環境ゲーム

尼崎環境塾で「環境ゲーム」
AGG担当。
労働福祉会館。

アメリカ、イギリス、日本
インド、ブラジル、ラオス

国別にグループを組んでもらう。

各グループには
資源としての紙。
生産手段としての鉛筆、はさみ、カッター、三角定規、分度器
通貨としてのお金
などがあらかじめ配分されている。

その配分にはばらつきがあり
現状の世界情勢が反映されている。
ラオスチームには少しのお金と紙と
鉛筆(芯が折れている!)があるだけだが
アメリカチームにはすべてのアイテムが揃っている。
チームの人数も各国の人口に応じて
メンバーの多いチーム(6人)~少ないチーム(3名)がある。

各チームは一定の規格
(直径9cmの円、一辺8cmの正三角形など)の製品をつくり
会場前方に設けられた「マーケット」で販売、
その時の定価のお金を
対価として受け取るという仕組み。

お金を受け取ると同時に
「廃棄物チップ」という名の黄色い紙片もマーケットからもらう。

製品(円や三角)を作った後の切り屑(産業廃棄物)も
最後にはかりで重さを量る。

最初は戸惑っていた参加者が
だんだんゲームの意味を理解して
国の利益を上げるために
チーム内外で動き出す。

チーム内のコミュニケーション、
戦略のの組み立て
ほかのチームの状況把握、交渉など
とにかくじっとしてはいられない。

見ていると
現実のお国柄と似て来るから面白い。

このゲームの目的は
生きていく上での経済活動によって
お金を得るだけではなく
それによって生ずる廃棄物のことも考えさせることである。

経済追及と環境保護そのバランスを
取ることが大切だということが
参加者の体験としてわかるようになっている。

考えた人は偉い!


     
      秋の蚊の睨みつければ退場す    基風

          

2008年10月24日金曜日

JACK POT

私は賭け事はしないんだけど。
スロットマシンで
同じ絵が3枚並んで
大当たり!なんていうことありますよね。
英語では
JACK POTっていうらしいんですけど…。

具体的にはまだ公表できませんが
そのJACK POTが
ありました!

ただし、金銭的な話ではありません。
念のため…。

アイテムが二つ揃うことはままありますが。
三つそろうというのは
マージャンでもトランプでも
珍しいですよね。

長生きはするもんだと思いましたね。

地球、月、太陽が一直線に並ぶ
日食や月食のようなものです。

私にとっての天体ショーは
年明け正月早々です。



   楽しみの心にありや秋時雨   基風



                        

2008年10月22日水曜日

新ブログ

「半農半X@大阪友の会 」
というブログを立ち上げました。
URLはhttp://hannouhanxosaka.blogspot.com/ です。

「心の使い方研究所(通称:ここつか)」の田中文樹所長の後押しもあり
この素敵なコンセプトを具現化するために
一歩踏み出すことにしました。

実際、東京方面の人たちの方が
都市化の様々な要因のせいか
食い付きがいいように思えます。

関西は幸いにも
自然環境が東京に比べると身近です。

切実な問題として
受け入れられていないのかもしれません。

しかしながら
食糧の安全や景気後退による家計の逼迫
雇用の問題などがますます困難な事態になってくれば

このコンセプトは
潮が引いた時に見える岩のように
世の中に現れてくると思います。



      口遊む今はもう秋トワエモア    基風



       

2008年10月21日火曜日

時の矢

京都へ…。
D社43年入社の皆さんの同期会展。
今年で2回目。

私は49年入社だから6年上の先輩。
戦後ベイビーの一期生たち。
時代背景が影響したのかどうかわからないけど
個性的かつ団結力がある。
なんかのびのびしている感じ。

第二の青春謳歌中ですな。
その後、私の同期(49年入社)Oと会食。
「男二人で行く雰囲気やないけどな・・・あはは」
高瀬川沿いの町屋風レストラン。

Oも同時期に早期退職したので入社も退社も同期になった。

私とは違って彼はアカデミック路線。
母校の大学院の試験を受けて学生生活を送っている。

現場主義の私とは立場は違っても
目指す方向性は一緒のような気がした。

一年前にも京都で晩飯を食べた。
時の矢は早い。
瞬間をおろそかにせず
来年成長した自分を見てもらいたいものです。


しかし、京都はいいですなあ・・・。



       先斗町秋の夜風の旅気分    基風



    

2008年10月20日月曜日

主題のある人生

塩見さんのブログに遭遇して
彼の取り上げた本を片っ端から
会社に出入りしていた本屋さんから
取り寄せた。

15,6冊になっただろうか?
その中の一冊。
神渡良平さんの「主題ある人生 一隅を照らす生き方とは何か」

買ってざっと読んだだけで本棚に…
背表紙が「読めば?」と言っているようなので
手に取ってみた。

ぱっと開いたところに

「人間は自分一人の力ではどうにもならないような大きな問題に直面し、どう乗り越えていったらいいかと苦悩すると、信じられないような力を発揮し、ついには問題を乗り越えていくものです。つまり、どんな難問でも脳には解決できる力がプログラミングされているのです。いや生命の仕組み自体がそうなっているのです。
過去の経験で乗り越えられるようなときには、脳はほとんど活性化しません。しかし今までのやり方では解決できないとキャッチしたときは、脳は今までにない仕組みを自分から生み出していくのです。
だから私は人間を信じます。人間はヤワな存在ではありません。なかなかタフです。少々のことではへこたれません。必ず問題解決し、新しい時代を迎えるのです。」

「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」瀧村仁監督の言葉。

過去の経験で乗り越えられるようなとき脳は活性化しない…。

そういうことなんですね。



     乗り越へる近くて遠き秋の峰    基風



        

2008年10月18日土曜日

自由工房

昨日まんぼうへ行くと
来年2月8日の10周年記念公演の
小道具の一つ
「千手観音の手」の試作品ができていた。

千手観音の手って
どんなん?
それはステージでご覧いただきたいが
注目はその素材である。

素材って
なんなん?
それもステージで確認していただきたい。

じらさんとおしえてーな!
いいえ教えません。
ステージ見に来たらわかります。

要するに
安い材料をつこうてる。ちゅうこっちゃ。
でも、ちゃーんと見場はあるんやで。

まんぼうには不文律がある。
「金を使わず、知恵使え」

捨てられたもの
あるもの
安いもので
いかに効果のあるものを作り出すか

そういう考えで物事を見る習慣。
それが大事やねんで。

物質文明で
メタボ化した脳に
冷や水。

まんぼうは知的障害者の作業所ということになっているが
それは世を忍ぶ仮の姿。

実体は
設立時に既に名乗っている
「自由工房 まんぼう」なのであります。

そこんとこ、お間違いのなきよう。
ヨロシク!



        金の露観音様の掌に   基風


        

2008年10月16日木曜日

クロスワード

人生のキーワードは若いころは少なく
歳をとるごとに増えていく。

出会った人や出会ったこと
マインドマップで書き出していくと
大きな木の根っこのように連なっていく。

そして、実際の木の根っこもそうであるが
それが絡みあうのである。

まったく違う方向にいると思ったものが
ある日ぐーっと近くなる。

クロスワードパズルのように
縦のカギの言葉と横のカギの言葉の一部が交わる時がある。

平面的なものが立体になって
さらにそこに時間の経過が重なり

まるでバスケットボールのアリウープパスが通った時のように
一瞬ではあるが交点が光を放つ。

目に見えない宝探しの地図、または台本のようなものがあって
ああ、この人とこの人は
このタイミングで出会うことになっていたんだなと思える日。 
                
       そんなことありましたとさむかご飯   基風

  *むかご=山芋の葉の付け根に生ずる珠芽(しゅが)。
   零余子という漢字。
   零(雨のしずく)の余った子。うまい当て字ですなあ。
   漢検1級クラス?
        

2008年10月15日水曜日

俳句入門②

俳句は写真と同じといわれる。
ある風景、動作の一瞬の輝きを五七五、十七文字で表現する。
切り取るのである。
能や生け花やなど日本固有の芸術に共通する
表現の簡素化である。

俳句は日記でもある。
その日の出来事を俳句にして残しておくと
後でそのほかのことも思い出す。
コンピュータでいうと
ファイルの見出しのようなものである。
何も残さないと何も思い出さない。

俳句は頭の体操でもある。
五感で感じ取った外的な刺激を
脳の中で言葉にしようと
あれやこれや考える。
衰え行く脳が不承不承ながらも動き出す。

俳句の一番いいことは
お金がかからないこと
ペンと紙があれば(なくても)
いつでもどこでもできる。
電車や病院の待ち時間が苦にならなくなる。

私はセンスがなくてという人も
歳時記を買って(一番高い買い物である)
とにかく一句つくってみればいい。
いきなり名句ができたりする。
句会でもベテランが高得点をもらうとは限らない。
初心者が無心で詠んだ句が
ホームラン!ということもある。

人がどう思うかは気にせず
自分がどう思ったのかを勝手に表現すればいいのであります。


        
      一本の電話に元気秋の雨    基風 


  *昨日は朝から雨で、いささか暗い気持ちでいたが、
   Hさんから「どないしてんねん!ちゃあでもいけへんか!」
   と電話があり、元気をいただいた。
   一昨日「そういえば、Hさん、どないしてはるのかな?」と
   思った矢先である。不思議だね。

   と、こういう風に日記になるでしょ?いいのです独りよがりで。
   しろ―とですからね。
   失うものなどないのです。結果気にせず、
   思い切ってバット振りだせばいいのです。
   がんばれ阪神!

     

2008年10月14日火曜日

俳句入門①

俳句には季語がある。
季語は日本の四季折々の気候、動植物、生活習慣を一言で言い表す。

たとえば、昨日のような天気、空が澄んで遠くまで見渡せるような日ならば
「秋澄む」という季語がある。

歳時記をみると(電子辞書)
「秋気澄む」「澄む秋」「空澄む」という言い方も同意であることがわかる。

そこで、字数を見ると「秋気澄む」が五文字、その他が四文字である。
四文字グループには切れ字である「や」を使えば
「秋澄むや」「澄む秋や」「空澄むや」と上五が出来上がる。

しかし「なになにや」という言い回しは使い古されているので
みだりに用いないほうがいい。
五文字の「秋気澄む」を上五に持ってくる。(成り行きでは下五においても良い)

季語は決まった。
そこで「秋気澄む」と口で唱えてみる。

そこでその時の、情景や心情を表す言葉、フレーズを考える
たとえば、犬の散歩で畦道を歩いているとすると
「秋気澄む犬とお散歩畦伝い」
という句が出来上がる。

しかしこれでは抒情があまり感じられないので、
もう少し観察してみる。

犬が何かに反応して
きりっと前を見たならば

そこで犬の見つめる対象物を下五に持ってくる
たとえば

「秋気澄む犬の視線に鴨の居り」
「秋気澄む犬の視線に群れ雀」
「秋気澄む犬の視線に鷺の飛ぶ」

ここで気をつけないといけないのが
「季重なり」と呼ばれる
一つの句に季語が二つ以上入ること。

「鴨」は冬の季語
同じ鴨でも「かるがも」は夏の季語。
雀や鷺は年中いるので季語にはなっていないが
「稲雀」(秋)、「寒雀」(冬)というのもある。

上記の三つとも対象が一つに絞られず散漫なので
迫ってくるものがない。
潔く諦める。

他の観点を探してみる。

するといつもより愛犬がきりりといい顔に見えたとしよう。

そこで、いい顔→いい男(犬がオスの場合)→美男という連想ゲーム。

そこで閃く!
「わが犬も少し美男に秋気澄む」

こうすると対象が犬に絞られる。

さらに「秋気」という言葉が固いので

「わが犬も少し美男に空の澄む」

と同じ意味の季語を置いてみる。
すると、語感が柔らかくなり、空間の広がりが大きくなる。

かくして、一句出来上がるのであります。
手順を覚えれば俳句は楽しいものであります。




          わが犬も少し美男に空の澄む    基風


     

2008年10月13日月曜日

新米、まいうー!

自己米。ブランド名(半農半X―基風米)

炊きました。

おにぎりにしました。(ふじっ子煮、ごま昆布入り)

塩はSさんにもらった○○の塩。

そして、海苔(味付け海苔、一丈使い)。



うーーーーーーーまい!(国分太一風)

まいうー。(石塚英彦&パパイヤ鈴木風)

お米の新幹線やー(彦麻呂風)

これはあかんわ…。(基風風)


田んぼでお手伝いいただいた皆様
基風米プレゼント企画にご応募いただいた皆様

近日中に発送いたします。お楽しみに!
(送料はこっちで持ちますからお気遣いなく。)


      
      新米や一粒の価値噛みしめて    基風   



    

2008年10月12日日曜日

秋冷の候

秋の空。
好きですね。

人間の世の中では
いろんなことが起こって
前途はますます不確実ですが

空を見上げると
ちゃんと秋の雲たちが
姿を見せてくれました。

ほっとしますね。
今、「まんぼう」では来年の2月8日の10周年記念公演にむけて
「上を向いて歩こう」を手話で練習していますが

合気道で習った呼吸法をと
「上を向いて歩こう」を組み合わせて歩いています。

歩くときに前を見て(地平線の彼方をみるつもりで)
花の香りをかぐ気持ちで鼻から息をすると
すうーっと息を吸い込みやすい顔の位置があります。

その位置はとても気分を前向きにしてくれます。
いくつかの角度を試してみてください。

私の場合は水平よりちょっと上向きのポイントで
空気が鼻から気管へすうーっと入って来ます。

歩くことも合気道の稽古の一つと思ってやってます。



    
        秋冷や六甲近くに見える朝     基風


     

2008年10月11日土曜日

時がある

天が下のすべての事には季節があり、
すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
殺すに時があり、いやすに時があり、
こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、
石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、
抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
捜すに時があり、失うに時があり、
保つに時があり、捨てるに時があり、
裂くに時があり、縫うに時があり、
黙るに時があり、語るに時があり、
愛するに時があり、憎むに時があり、
戦うに時があり、和らぐに時がある。

以上旧約聖書 伝道の書より

続けて…

勝つに時があり、負けるに時がある。

嗚呼、阪神タイガース



       金木犀雨の舗道で星となり     基風

        

2008年10月10日金曜日

実と種

実りの秋。
樹木には色とりどりの実。

実の役割とは
種を保護し、鳥に目につくように色づいて
それを遠くへ運んでもらう。
鳥に食べられなくても
その近くに落ちて種の栄養分になる。

人間は実を食べて種を捨ててしまう。
大事なのは種なのにおいしいところだけもらって
肝心の種は捨てる。

種は原因で、実は結果。

ノーベル賞受賞者4名。
種を大事に育てた人たち。

実を得ようとあせるより
今、手にしている種を育てることですな。



     行く末の分からぬままに山査子の実   基風


2008年10月9日木曜日

国破れて山河あり

春 望
五言律詩。長安の賊中にあって、春の眺めを述べる。
  国破山河在   国破れて山河在り
  城春草木深   城春にして草木深し
  感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ
  恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
  烽火連三月   烽火 三月に連なり
  家書抵万金   家書 万金に抵る
  白頭掻更短   白頭 掻けば更に短く
  渾欲不勝簪   渾て簪に勝えざらんと欲す

 都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、
 長安には春が訪れて草や木が深々と生い茂っている。
 世の中の有様に心を動かされて花を観ても涙をはらはらと零し、
 家族との別れを惜しんでは鳥の声を聞いても心を傷まさせている。
 打ち続く狼煙火は三月になってもまだ已もうとせず、
 家族からの便りは万金にも相当するほどに思われる。
 白髪頭は掻きむしるほどに抜けまさり、
 まったくもって簪を受け留めるのにも耐え兼ねそうだ。
杜甫の作。唐の時代。

この頃は国が破壊されも山河があった。
世界的な経済戦争の果て
欲望という風船は膨らむだけ膨らんで
破裂寸前。

身を休めるにも山河も荒れ果てた
山河すなわち地球資源を食いつぶしただけの戦い
物言わぬ自然をやっつけてしまった。
戦いは勝利したかのように見えたが
自然界からの逆襲はこれからである。

のど元過ぎれば熱さ忘れる。
賢人たちの言葉をないがしろにしたつけであろう。

もう一段レベルを上げるために
力をため前を向いて
歩き出す。

やってやろじゃああーりませんか。
LET'S ROLL !


      深呼吸金木犀の力借り   基風




 

2008年10月8日水曜日

昭和は遠く…

王監督退任。
最終試合勝利で飾れなかった。
ソフトバンクの選手は緊張で普段の力を出せなかったのだろう。

あれは何時だっただろう?
大阪ドームのできる前
球場の映像システムを調査したことがあった。
福岡ドームにも行って場内を視察した。

グラウンドにも降り、
バッターボックスに立った。
自分が選手になったことを想像した。

満員の観客が自分を見ている。
そう思うだけでドキドキしてきた。
そこへ、140キロ台の球がやってくるのだ。
打ち返す?とても、とても…。
バットを振ることさえできないのではないか?

一昨日は某テレビ局のNさんが主催する勉強会に出席、
南海ホークス往年の名プレーヤー岡本伊三美氏の話を聞く機会があった。

ピッチャーが完全試合やノーヒットノーランをやっている時
野手は「自分のところに飛んでくるな」と思う。
そんなとき「おれのところに来い!ドンと来い!」という心境を持つ。
その心境を持つだけの練習を普段からする。
それを一人でやるのでなく
チーム全体としてやる。

100万ドルの内野陣といわれた裏には
選手間の切磋琢磨があった。

たかが野球、されど野球である。



       名将の目に光るもの後の月   基風


       
    

2008年10月6日月曜日

ごみを拾うこと

尼崎市民まつり、二日目。
朝から雨。

雨男の本領発揮。
(そんなもん発揮せんでええか…。)

子供広場でリユース食器を使うことを計画していたが
前回のたちばな祭りに続き中止。

食器洗浄機を搭載して
京都から来てもらった「エコトーン」さんは
またしても「兵庫初」の催しを眼前に
引き返さざるを得なかった。

ご苦労様でした!

来場者が昨日ほどでもなく
子供広場の高校生ボランティアが
エコあまステーションに配置できたので

私は場内のごみ拾いに…。

そこで分かったこと。
①ごみは捨てられた所から動かないこと。
②ごみをはさむ火バサミは原始的であるがなかなか便利であること
③   〃          先端が揃っていないとつかみにくい
④爪楊枝は地面に敷かれているブロックの継ぎ目に入るとさらにつかみにくい
⑤ガムなどの銀紙ははがしにくい
⑥ガムを直に捨てるやつがいる
⑦ごみ拾いをしていると少し惨めな気持ちになる
⑧「ごくろーさん」といわれると嬉しい反面、そう言われるのが当たり前と思ってしまいそう。
⑩人のせいにしてはいけないこと。ごみに集中すること。

隣のブースは「FMあまがさき」
アナウンサーに原稿を渡して分別を呼びかけてもらう。

その結果
場内のごみの状況は
昨年とは雲泥の差であった。

市民の環境意識の変化と
分別回収のシステム作り双方がかみ合って
好感触の二日間であった。

来場者の皆様ご協力ありがとうございました!
関係者の皆様おつかれさまでした!
 



       秋時雨完璧主義もほどほどに    基風



      

2008年10月5日日曜日

エコあまステーション

あれは10年前
環境問題に関心を持ち出した頃
「尼崎に森をつくる会」という会に誘われた。

市民、企業、行政の有志が集まって
環境問題を考えていこうという会だった。

環境問題、とくにゴミの問題の現場をよく知っておられる人たちが多く
本で読む以上の現実を知ることができた。

その後
「あまがさきごみ減量推進会議(AGG)という会」となって
今日に至る。

市民まつりには継続的に関わってきた。
これまでは部分的なかかわりであったが
今回はエコ・クリーン部会として
実行委員会のメンバーに昇格した。

苦節10年。
やっと、理想に近い形で
ゴミの分別回収を展開することができた。

当初のメンバーの中には
お亡くなりになられたかたもいて
変遷は否めないが

あの頃こんな風になればいいねと話し合っていたことが
現実になった。

会社に勤めていたのもあって
私は少し距離を置いてかかわってきたのだが
前回からAさんの補佐役として
現場に関わりだした

当初の推進役であった
IさんやHさんに教えてもらったことが
今回具現化できたようにおもう。

北京五輪の
男子400mリレーのように
協力してバトンをつなぐことの重要性を
再認識した。



      ごみ分ける人は様々秋日和    基風


       

2008年10月3日金曜日

尼崎市民まつり

縁あって隣の町の市民まつりを手伝う。
明日・明後日の週末は
尼崎市記念公園でボランティア。
(JR尼崎駅南西、野球場や体育館がある所)

AGG(あまがさきごみ減量推進会議)のメンバーとして
場内のゴミステーション(分別回収所)の管理運営を担当。

昨年までは市役所の周辺で開催されたが
今年から変更になった。

昨年も関わったが
なかなか大変だった。

二日で15万人!
焼却場に運んだゴミの量10トン!

ゴミ拾いをしたら
植え込みの陰に隠すように捨ててある。

まったく多勢に無勢。
1日でダウンした。

今年は実行委員会の幹部たちに
エコのわかる人が多く
こちらの提案をしっかり取り上げてくれた。

昨年と今年1年足らずでかなりの変化である。
温暖化が話題となったことも
追い風になった。

今年は「エコあまステーション」と銘打って
8分類の回収をおこなう。
ブースのデザイン、ゴミ箱の分類表示。
パワポで作った。

仕組みは作った。
皆の意識はどれぐらい変わっているのだろう?




     雁渡る祭り準備の北の空      基風




             

皇帝の質問

トルストイの民話

   皇帝が探していたのは・・・

  ・「いちばん大事な時間はいつか?」

  ・「この世でいちばん大事な人は誰か?」

  ・「いま何をなすべきか?」

  の答え。

  世界中の賢者に尋ねても分からなかった皇帝はがっかりして散歩に。

  そのとき、井戸の水を汲む少女に出会い、皇帝はこの3つの問いを質問。

  娘はこう答えた。


  いちばん大事な時は、いまこの時、

  いちばん大事な人は、いま自分の横にいる人、

  なすべきことは、自分の横にいる人に善行を行うこと、と。


   皇帝はよろこび、少女が持っていた重い井戸水を代わりに運んだ。



塩見直紀さんのブログより。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/diary/200810010000/



      秋澄むや答え求めて歩きだ出す    基風

     

2008年10月1日水曜日

取ったどー


大阪楽座事業。
http://www.pref.osaka.jp/bunka/rakuza/rakuza.html
助成金。交付決定!
50まんえん。げっと!

橋下徹知事様
ありがとうございました!

大切に使わせていただきます。

お金も然ることながら、
審査に通ったこと自体がとても嬉しく、ありがたい。

障がい者のパフォーマンスが
大阪市「中央」公会堂で行われること自体が画期的だと思う。

「自立支援」「共働」「ノーマライゼーション」という言葉は先行しているが
残念ながら現実はそうはなっていない。

しかし、それを嘆いても何も変わらない。
自分の中にある「善」の気持ちをふくらまし
自「然」に行動に移し
目標をさだめ「全」力で「前」進する。

そういう人に私はなりたい。(ナンチャッテ)

来年2月8日(日)
大阪市中央公会堂(中之島)
NPO法人まんぼう設立10周年記念公演
「楽笑・まんぼうショー」
ご予定に入れていただけると有難く存じます。

サポーターも募集中です。
まんぼうショーの魅力は
見るより一緒に踊り、歌うことで
さらに理解できます。
     
     
     
     ラブソファ秋雨前線横たわる    原田基風