自己紹介

自分の写真
住民代理店BOB(Break Occupied Barier)代表。自転車で俳諧するおっさん。ミッションは誰かさんを輝かすこと。

2008年12月31日水曜日

プランB

「昨日の続きは今日、今日の続きは明日」というように、
20世紀の延長で社会経済を運営していくなら(これをプランAとよぶ)、環境の悪化により、世界経済は衰退し、ついには崩壊するであろう。経済発展を維持させるためには「プランB」という新しい道を歩むほかない。
(レスター・ブラウン「プランB2.0」より)

環境の悪化の影響より
自らの欲望のつけが回って経済が崩壊してしまった。

AがだめならBある。

3.0も出版された。
2.0買ったけど、ちゃんと読んでいない。
買っただけで安心してしまった。(笑)

正月に読むぞー!
その前に腰直さんとね。
長い時間座っておられへんからね。
立って読むか!
二宮金次郎みたいに。



    大晦日AからBへ移動する    基風


      

2008年12月28日日曜日

明るいナショナル

結婚当初購入した照明具。
引退してもらった。
実に31年間我が家の歴史を眺めてくれた。

ごみとして出すために分解
プラスティック、金属、配線部分に分ける

実にねじが多い。
女工さんが組み立てたんだろうな
環境問題とかなかった時代。

トランスが実に重い…。
取りはずのにひと苦労。
(ガラスの腰が壊れそう!)

メーカー名…

明るいナショナル、明るいナショナル
ラジオ、テレビ何でもナショーナール~♪

その社名も今年で終わった。
2008年、一つの時代が幕を閉じた。
ような気がする。



      アルバムに引力のあり年用意



     

2008年12月27日土曜日

暗いから

小さな星が見える。

いのちの授業 
山田泉先生が残した言葉。

読売新聞より=========
乳がんと闘いながら、生命の尊さを考える「いのちの授業」を続けていた大分県豊後高田市の元中学校養護教諭、山田泉(やまだ・いずみ)さんが21日午前9時12分、がんのため大分市内の病院で死去した。49歳だった。告別式は23日午後1時から豊後高田市高田2137の1城葬祭高田斎場で営まれる。自宅は同市玉津1280。喪主は夫、真一氏。
 同市出身。養護教諭時代の2000年2月、40歳で乳がんを発症した。入院して放射線治療などを続け、02年に復職。「いのちの授業」を始め、多彩なゲストを招き、生徒らと語り合った。
 05年11月にがんが再発。07年3月に退職後も全国各地の学校などで講演活動を続けたが、病状が悪化し、10月下旬に入院していた。
 今月15日にはフランスのチェロ奏者との交流を描いた記録映画「ご縁玉」が大分市で公開されたが、舞台あいさつには立てず、配給会社を通じて「公開を励みに頑張ります」とのコメントを寄せていた。
 著書に「『いのちの授業』をもう一度」「いのちの恩返し」などがある。
 ◆「真っすぐな先生 あこがれていた」
 山田さんの死去に、親交のある人たちから悼む声が相次いだ。約5年前、「いのちの授業」に招かれた村山富市元首相(84)は「病をおして子どもと向き合い、語りかけることはなかなかできることではない。残念でならない」と惜しんだ。
 山田さんはハンセン病を学ぶため03年8月、熊本県合志市の国立ハンセン病療養所・菊池恵楓(けいふう)園を生徒とともに訪れた。それ以来の付き合いという入所者の阿部智子さん(68)は「子どもたちに多くのことを学ばせたいと、体のつらさをこらえて頑張っていた。10月に会った時は元気そうだったのに……」と振り返った。
 記録映画「ご縁玉」を撮影した江口方康監督(44)は「不思議な磁石を持った人で、自分もその魅力に引かれた。いただいた力で前に進んでいきたい」と話した。
 豊後高田市立田染(たしぶ)中時代の山田さんの教え子で、大学2年生の永岡美鈴さん(19)(山口県下関市)は「何事にも真っすぐに突き進む先生の姿にあこがれていた。ゆっくり休んでほしい」と言葉を詰まらせた。
========

いろいろなことが起こると
座標軸がずれる

中心は生命。
「生きる命のもとぢから」

ギックリ腰はそのことを教えてくれた。

自分の中の中心点それを見つけること。
外にばかり目を向けていると
内なる自分を見失う

そこで腰が痛くなって
警告してくれたってわけですな。



     中心を探りあぐねて年の果て   基風  




       

2008年12月25日木曜日

情けねえ

どうもくせになったみたい…
ギックリ腰。

寒い朝、気をつけましょう!

一日中、炬燵で横になっていた。
昼のテレビ、久しぶりに見た。
体の向きを変えるのも大変。
起きる時はもっと大変。
(「リアル⑧」で脊椎を損傷した高橋が
床トラというリハビリの訓練をするシーンがあるがそれを思い出す。)

テレビでは暗いニュースばかり…
飯島愛死去、派遣社員のリストラ、娘が父を殺人、火事etc.
渡辺喜実議員の戒告処分。

この国、混乱してます。

大企業の派遣社員は解雇とともに
社宅や寮も追われる。

冷たい。人間のすることではない。
個人ならそんなことはできないのに
法人となると平気でそんなことができてしまう…。

空いた社宅や寮を一時的にでも
市町村の公的な施設にして
次の目途がつくまで住んでもらうなんてことは考えられんのかな?

情けねえ。肝心な時だというに…。
この国も、この俺も。


      
      引き返す時を忘れて冬茜    基風


               

2008年12月23日火曜日

公益資本主義

12/20(土)の朝日の土曜版
原丈人(じょうじ)さん。 http://www.1101.com/hara/

「心が海に乗り出すとき新しい言葉が筏を提供する」
(ヨハン・ゲーテ)

塩見直紀さんが「半農半X」というキーワードを
筏として世の中に流し始めて数年。
心の中に原型が現れたのが1995年。13年前。
星川淳さんの「半農半著」という言葉にであった頃…。

この言葉も原さんの心の中で暖められてから10年経つという。

新しい基幹産業は新しい経営理念で生まれるべきだーーーー

株式資本主義の中で
「何か変だ、おかしい」と感じながら会社に通っていた。

この言葉が当たり前の世の中になってほしいね。



    自動車も家電も揃って冬支度    基風



      

2008年12月22日月曜日

蜜柑

D社の先輩Mさんより…。

私の田んぼの米との物々交換。

無選別。

ノーワックス。

早速食す。

甘さが奥深い。

完熟収穫、土蔵で熟成とのこと。

都会の人間にはわからないいろんな工夫や苦労があるんだろうな・・・。

お礼の電話をしたら奥さまが

「もう畑に行ってます」とのこと…

ああ、俺も言ってみたいなあこの台詞。

有難うございました!

心をこめていただきます。




       初みかん島の緑に瀬戸の青     基風



     

2008年12月20日土曜日

四暗刻

ここつかの忘年会。
横にお座りになったのが、YIさん。
TIさんのお母さん。
私がここつか最年長だったがその座を奪われてしまった。

「若石(じゃくせき)」をやっておられるとのこと

先日のパソナの忘年会。
私の前に座ったSさんも「若石」をやっておられる。

ポーカーでいうと
「ワンペア」完成。
おふたりは互いにそれぞれの存在を知らない。

このところこういう現象に遭遇することが多い
キーワードが揃うのである。

今回のキーワードは「若石」
台湾で発祥された足つぼ健康法

内容を聞いてみるとなかなかよさそうである。
また、追いかけるものが増えそうである。

ここで私が若石健康法を始めると
「スリーカーズ」になる。

マージャンでは「暗刻」。

話していくうちに驚いた。
YIさんとはキーワードがびしびし一致した。

彼女は…
私が以前勤めていた会社の「ライバル会社」にいたことがあった。
「俳句」もやったことがあった。
ある俳句結社に籍はあるそうだ。(わたしもその結社に誘われたことがあった。)
極めつけは祖父様のルーツが…「綾部」。

私は軽い衝撃をうけた。
「四暗刻」が完成したような感動である。

人との出会いは摩訶不思議である。




       忘年会親戚かもね初対面    基風


       

2008年12月16日火曜日

援農

篠山。
Aさんの伝手で
有機農業を実践されているSさん宅へ。
Aさんの友人のYさんも一緒。
この家で農業を1年間研修しているKさんも少し遅れて登場。

福知山線草野駅下車。
綾部の田んぼに行く時車窓からいつも見ている風景の中に
そのお宅はあった。

本日の作業は
黒豆の選別。

写真のような選別用の箱に黒豆を入れて
左右にゆすると皮の向けたものとか割れたもの
いびつなものが見つけやすくなる。

それを手で選びとって
丸いもの、傷のないものだけにする。

へぇー。こうやるんだ。

私の記憶では
スーパーで売られている豆類は
みんな粒がそろっている。

誰かがこういうふうに傷のないものを選び
さらに粒をそろえて
量を量って袋に分けるという工程を経ているのだ!

Sさんの所は有機農業を実践していて
阪神間の会員に販売されるので

粒をそろえるという工程は踏まずに
割れたり皮がむけたりしているものだけを取り除くだけ
なるべく畑の姿そのままにというポリシー。

一般的には商品価値を高めるために
丸くて大粒のものを
人手でえらんだり高価な選別機に掛けたりするそうだ。

何気なく商品棚に並んでいる
豆にもこんな苦労が隠されている

知らなんだ知らなんだ。

Sさん宅のご当主は
30数年前変わり者と言われながら
有機農を始められたパイオニア 。

「かけ値なしに80歳になりました。ハハハ!」
車座になって豆の選別をやりながら
古老の話を聞く 。

地元の小学校に呼ばれ3年生に
川の話を2年続けてやったそうだ。

その時もらった生徒たちからの
感想文を「宝物です」と言って見せてくれた。

「川じい」としての授業。
童謡「春の小川」は3番まであったこと
文語体は小学生に難しかろうと文部省が
口語体にして、2番までにしてしまった。
その3番こそ作者が言いたかったこと。

一、
春の小川はさらさら流る。
岸のすみれやれんげの花に、
にほひめでたく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやく如く。

二、
春の小川はさらさら流る。
蝦やめだかや小鮒の群に、
今日も一日ひなたに出でて
遊べ遊べと、ささやく如く。

三、
春の小川はさらさら流る。
歌の上手よ、いとしき子ども、
聲をそろへて小川の歌を
うたへうたへと、ささやく如く。

そこで、クラス一人一人で4番を作ろうという試み 。

実際に川に入って
魚の取り方を教える 。
網を魚のいるであろう前方に置き
足で追い込む方法。

それを経験させて詩を作らせる。

音楽、社会、国語、理科、見事な総合学習 である。

憲法9条の話
武庫川の治水委員会の話
俳句の話、水鶏(すいけい=くいなのこと)という俳号を持っておられた!
菜の花プロジェクトの話。
そこでコンサートをやりたいという、曲目は「おぼろ月夜」。

縦横無尽によどみなく幅の広い、奥の深い話が出てくる

塩見直紀さんが村の古老に話を聞いて回る
「村の光カフェ」を思い出した。

今日、初対面のYさんと Kさんとも
恐ろしいほど話が合った。

農的生活を目指す人たちとの
静かだが劇的な出会いの日だった。

Aさん、素敵なご縁をありがとうございました!!



     短日や古老の話序のままに    基風



       

2008年12月13日土曜日

いい朝だったのに…

犬の散歩毎日毎日ご苦労様です。
大変でしょうね。

子供にせがまれて飼ったのでしょうね。
子犬の時はかわいいしね。
子供も「世話はするから」なんて言ったんでしょうね

でも、犬も子供も大きくなっていくことを
その時あまり考えていなかったのでしょうね

子供も犬もおおきくなって
あなたの言うことをきかないようになったのでしょうね
結局、朝の散歩はあなたの役目になった。
そうでしょ?

今日のような寒い朝は早く散歩を終わらせたい。
その気持ち、よーくわかります。

でも、お願いですから
犬の糞はお持ち帰りください。

家の前の歩道の植え込みに
放置するのはやめて下さい。


      
      いい朝もかなワンあさにフン慨す    甚六



       

2008年12月11日木曜日

開店

パソナ起業グループのHさん。
12/10に念願の自分のお店をオープン。

パソナのコンサルのSさんの呼びかけで
同窓生、現役生でお祝いに駆けつけた。

場所は和泉府中。
思ってたより近い。
天王寺から20分強。

鶏の水炊き専門店。
「店のスープなんか目じゃない。おれの作ったスープがイッチャンうまい。」
と豪語していた。

ほんまかいな?
灰汁も、油もきれいに掬ってある。
これに、Sさん直伝の塩を一つまみ。

「ウーン、うまい!」
舌鼓。舌鼓。 タンタンタン。
これまで食べた中で一番うまかった。

営業マンからの転身。
その時身につけたというより
天性のコミュニケーション能力で
誰とでも話ができる。
丸顔の風貌といい
まさに食べ物屋の店主がぴったりくる。
奥さんも、子どもさんも後押ししてできた自分の店。

「自分の好きなことをやって、おいしいと言ってもらえて、お金がもらえる
こんな楽しいことはない。」とのこと。

良かったね。Hチャン。
また行きます。

店の名前?
簡単には教えられません。



       はまどり屋笑顔の集ふ開店日     甚六



        

2008年12月10日水曜日

ヨーガ

ここつか(心の使い方研究所)の道場。
合気道のつもりで行ったら
今日はヨーガをやるとのこと。

田中先生のポンユウのKさんが本日の講師。
男に人でヨーガをやっている人に始めて遭遇。
(女の人が多そうなので、これまで習いに行こうと思ったこともない。)

いやー、ここつかにはいろんなタレントが集まってるねー。

退職後、新しい友だちができるやろか?
などと心配したが、杞憂。

次から次へと魅力的で楽しい人物が出現。
各自に共通しているのが
前向きなベクトルを持っていて
自己実現に邁進しているところ。

調身、調息、調心
ゆっくりした動きと、息をあわせながら
いろんなポーズをとる。

しっかり形を作れない。
それでもいい
無理せずに
いた気持ちイイところでキープ。

これから風呂上りにやりませう。

     冬の雨迎への車有難し    基風

        

2008年12月8日月曜日

白雪姫

まんぼう設立10周年公演。
「楽笑・まんぼうショー 白雪姫」
チラシ原稿出来ました。

印刷に回しました。

私も写ってます。(笑)

大阪市中央公会堂。
収容人員1200人!

来年2月8日(日)13:30~ 中之島までぜひお越しいただきたく…。

スケジュールに入れていただければ幸いです。 



       歳月も枯れ葉も飛んでけせらせら   基風
         

2008年12月7日日曜日

綾部里山交流大学

「もみじ鏡」

大空も。白い雲も。

冬木立も。散紅葉も。

虚も。実も。



「再会」

わーい。また会えたね!

みんなでいるとあたたかいね。



塩見直紀さんの「情報発信学」講座。
心に残った言葉

「どんなに山奥の村でも、書き手と写真の撮り手がいれば、全国発信可能」
「半径3キロにこだわる」
「看板をあげると人が来る」

コントラストの強い
冬の午後の日差しの中
受講生はデジカメで村の取材。
自分の感性だけを頼りに
里の風景を切り取り、コメントを付ける。
という課題に取り組む。
私の作品は上記のとおり。


      冬日向自己紹介は三分間    基風



      

2008年12月5日金曜日

田舎へ行こう!

地球は温暖化の傾向だが
景気の悪化で雇用はさらに冷え込む気配。

企業の数そのものが減少。
銀行だけでも合併・統合を繰り返して
いわゆる都市銀行は
みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそな

これだけ?

そら、厳しくなるわな。
従来の常識はとっくに通用しない。
なんとか周りに合わせていけば
何とかなったわれわれの時代とは大違いである。

若い人に相談を受けるとき
もし私が、今、20台の独身であるならば
迷わず、田舎に行くけどね。と答える。

メディアの発達で情報格差はないし
食べ物は新鮮で・安心だし
野太い子供を育てたいなら・・・

じぇったいに田舎でしょう!

ということで、明日から綾部里山交流大学(マスターコース)に参加します。
半農半Xの塩見直紀さん直々の講座を受けてきます。
楽しみ、楽しみ・・・。         


      裏向きに欅落ち葉のしがみつく    基風

                          

2008年12月1日月曜日

NHK生涯福祉賞

http://www.npwo.or.jp/library/award/

第2部門に応募したけどダメでした。
全国にはもっと凄い人たちがいるんですね。
でも、いいです。精一杯やりましたから…。

以下全文掲載します。
====================

輝け!私たちの希望
原田 明

「まんぼうショー」
「はい、この帽子をかぶって。ベストも着て下さい。」
女の人は言った。
「俺もステージに立つんかいな?そんなん聞いてないでえ…。」
頭の整理がつかないまま音楽が流れ出した。
「ズン、チャカ、ズン、チャカ~♪」
黒のソフト帽に、黒のベスト。これは何かミュージカルのオープニングのようではないか?前列にはメンバーの皆さん。知的障害者と呼ばれる人たち。こんな間近で、こんなに大勢、一度に出会ったことはない。みんな、リズムに乗って踊っている。うまいもんだ。
彼ら彼女らの振りを真似してなんとかついて行く。少々間違えても気にしない。もう破れかぶれ。あっという間に一曲目が終わる。
えーっと、次は、舞台に吊るしてある、お月さんの表情を二度、変えるための仕掛けのところだっけ…。カーテンの裏側に身をひそめる。メンバーさんのセリフに合わせて、重りにくくりつけてある紐を解く。セリフが来た!今だ!紐を放す。ふー。なんとかできた。(と思う)
ええーっと、次はと…。

社会起業家
二〇〇六年三月、私は五十四歳。二十二歳で広告代理店に入社以来、早くも三十二年間の月日が流れていた。ちょい上の先輩たちが定年退職を迎えて会社の風景も少しずつ変わっていた。
「昔は、五十五歳で定年やったから、あと一年足らずで定年やったんや…。」
仕事や、家庭の諸事に追われるように過ごしてきた。知らぬ間に前髪はなくなり、胴回りはメタボの基準をはるかに超えた。机も窓際に近づき、現場の仕事は若い世代がバリバリこなしている。
「これから、俺はどういう人生を生きるのか?」
時折、漠とした不安に襲われる…。そんな折、「社会起業家」という言葉を聞いた。当時ホリエモンがネットビジネスの寵児として、もてはやされていた。ネット起業家はダメでも、この方面なら出番がありそうな気がした。「社会企業家」を検索すると、大阪NPOセンターで「社会企業家カフェ」という催しがあるという。早速行ってみた。
毎月一回、社会起業家として活躍している方の経験談を聞いた。ホームレスの人を雑誌販売員に登用するビジネスや、引きこもり児童の世話、精神障害の若者たちの仕事づくりなど様々な社会起業家たちが活躍していた。実利本位の大阪でもこんなに社会的に意義のあることを実践している人たちがいるんだと感心した。
翻って、
「自分はどうなんだ?」
と自問する。私にはやりたいことが具体的に思い浮かばなかった。また、身の回りに解決すべき切実な問題も見当たらない。
「うーん、どうするか?」
結論は、
「誰かの助っ人になろう!」
であった。いきなり社会起業家を目指すのではなく、社会的に意義のあることをやっている人の助け手になろう!そのための現場を探そう!と思い立った。
そこで、その「起業家カフェ」のオーナー役であったNさんに
「いいところがあったら紹介してください。」
とお願いした。私は決心していた。より好みはせず。最初に紹介されたところへ出向いてみようと…。
しばらくしてNさんから
「『まんぼう』という知的障害者の作業所があって、ユニークな活動をしています。ミュージカルを踊るんです。今度催しがあって、私も出ます。一緒にどうですか」
という誘い。臨んだのが冒頭のシーンである。

素適な職場
手品やクラシック音楽に合わせた優雅な踊り、バラード調のラブソング、法被姿の「ソーラン節」、手話を交えた合唱、扮装がおもしろい「ドレミの歌」、そして「マンボ№5」に乗って「マンボ!マンボ!」と連呼しながら踊るフィナーレ。それぞれの場面場面で、衣装の早変わりがある。その都度さりげなくメンバーの手助けをする。歌舞伎の黒子のようだ。またたく間に「まんぼうショー」は終わった。
ステージに立ちライトを浴び、音楽に乗って体を動かし、観客の拍手をもらう。高校の文化祭以来。なんとも言えない緊張感と充実感。衣装や道具を片付けている間に、興奮が去り、我に返る。すると、事前にメンバーとの間にあった壁のようなものが消え、同じステージを踏んだ仲間のとしての一体感がじわっと湧いてきた。彼らに障害(差し障りや害)なんかないじゃないか?彼らの方が断然うまいじゃないか!
その後、機会があるごとに「まんぼうショー」をサポートした。小学校でのステージではビデオ撮影、「まんぼうショー」のパンフレット制作、ホームページ更新。手伝うことはいくらでもあった。その都度、初めて出演した時、私に帽子とベストを渡した女性、所長のMさんは「ありがとうございます!」と、深々と頭を下げてくれた。NPO法人というのでもう少し組織立って動いているのかと思ったが、「孤軍奮闘」が実情だった。
勤務先は五千人の社員を擁する上場企業で、毎年熾烈な競争を潜りぬけた新人が百数十人入社してくる。一応管理職ということで仕事は現場がやってくれる。私の代わりはいくらでもいた。
一方、「まんぼう」では、作業室に入るとメンバーのTさんが大きな声で
「原田さんが来た!」
と歓迎してくれるし、みんな笑顔で迎えてくれる。期待度が違う。Tさんはいつも明るいまんぼうのムードメーカーだ。発語はないが張り切りガールのYさん。キラキラしたきれいな瞳で歓迎してくれる。背が高くハンサムボーイのIさん、まんぼうのリーダー的存在だ。普段はおとなしいが、ステージではドレスを着てはっきりと台詞をいうMさん。人前で緊張することを舞台に立つことで徐々に克服したFさん。ダンスの振りがしっかり身についていて、この人がいなければだれも踊り出せないNさん。小さな体でいつも一生懸命、鋭い突っ込みはピカ一のHさん。歌も踊りもうまいはずだが、今はまだ隠しているTさん。いつも元気にあいさつをしてくれるKさん。自由に踊らせるとこの人のノリには誰もついていけないNさん。
いつしかこの十人の小さな工房に魅せられていった。ゆっくりとした自然な時間。どこか懐かしい、ほのぼのとした雰囲気。とても素適な職場なのである。

父の死
「ここで働けたらいいな。…定年後か?あと数年。いや、そんなに待てない。いますぐにでも…」
思いは日に日に膨らんでいく。一方で地位や給料を捨てきれない自分もいて、迷いの日々が続く。そんな折、二〇〇六年九月二十三日、父が死んだ。その三年前に脳梗塞で倒れ、一時元気になったものの二回目の梗塞でほぼ寝たきりになっていた。幸いにして死に目に会うことができた。人の死に接するのは初めてだった。夕方六時二十八分二十秒。小さな息を吸いこんだまま、父の息は戻ってこなかった。
「人間は本当に死ぬんだ…。」
父は行動する人であった。新しいことにチャレンジするのが好きだった。失語と右腕の麻痺、どんなに無念であったろう。最期に言いたかったことは何だろう?慌ただしく葬儀が終わった後、私は考えた…。
心に父の声が響く
「人生一度だけ。お前の思うようにやれ!」

早期退職と住民代理店
会社では数年前から不定期に早期退職希望者の募集があった。今度その募集があったら必ず応募しよう。そう心に決めた。果たせるかな、その三ヶ月後、十二月二十五日、早期退職希望者募集の発表。
「来た!チャンス到来!」
退職金や年金の収入予測と家計の支出予測のシュミレーションをした。なんとかやっていけそうだ。そして翌二〇〇七年三月末、三十三年間のサラリーマン生活に別れを告げた。
退職前、同僚たちが代わる代わる、送別会を催してくれた。
「定年まであと五年。思い切りましたねえ」
「NPOだって?いいなあ、やりたいことがあって…。」
「原田さんらしいなあ。」
「わたしも興味あるんです。NPO。頑張ってくださいね。」
といろんな声をかけてくれた。わたしはこの会社が好きだった。辛いこともあったが、明るい自由闊達な雰囲気が好きだった。聡明かつ柔軟な発想の人材がたくさんいた。その人達から様々な問題解決法を教わった。
広告代理店は株式会社という性格上、どうしても大きな広告主、大きな仕事をねらうことを求められるが、その組織から離れるならば、個人事業や小さな仕事でも、広告のノウハウ、すなわち、ある事業(商品・サービス)の価値を整理しわかりやすく、効率よく他者に知らせることはできるのではないか。規模は小さくても社会的に意義のある事業を展開している人はたくさんいる。その人達の助けに少しでもなれたらいい。そういう住民側で頑張っている人の代理店があってもいいのではないか?そうだ住民代理店になろう!
退職後の二〇〇八年四月から、今後の重要分野を、環境、福祉、教育にしぼり、それぞれの分野での現場を決めた。福祉の分野の現場はもちろん「まんぼう」だ。週二回、M所長のやってほしいことを聞き、形にする。助成金申請書の作成、関係団体の会合参加、バザーの準備、イベントの案内状の作成等。久しぶりの現場作業は楽しかった。
同時に外部からではわからない、福祉事業の現実を知った。収入の大部分は公的な助成金であること、自主製品の販路獲得の難しさ、人材確保の難しさ等、問題が山積している。特に障害者自立支援法の制定により、現状の活動の継続が危ぶまれていることは大きなショックだった。現在、事務局長の肩書をいただき、いろんなセミナーに出かけて勉強中。業界用語の連続で門外漢にはわかりにくいことも多いが、「まんぼう」が存続するために一肌も二肌も脱ぐつもりである。

可能性開拓集団
なぜ、そうするのか?第一の理由。「まんぼう」がとても人間的なサイズで、居心地がいいこと。人類の生産活動はすでに地球の循環を破壊するまでに増大している。物の豊かさと心の豊かさが直結しないことは、昨今の様々な事件や世相を見れば明らかである。これからの時代は、人間サイズの規模で、心豊かにコミュニティの人たちと過ごすことが求められている。
第二は「まんぼう」の理念の先見性。法律的にはNPO法人で(知的)障害者福祉作業所ということになっているが、M所長の狙いは、障害の有無、国籍、性別、年齢の壁を越えた人類の可能性の開拓である。細かく縦割りになった行政の世界観や、ターゲットのセグメントに神経を使う企業のマーケティング論を超越している。
「みんな一緒の人間やんか」
多様性を受け入れる大らかな感覚がとても先進的である。これは「まんぼうショー」で、メンバーさんと一緒に踊り歌うことで体感できる。(見ているだけでは決してわからない。)

輝け!私たちの希望
当初、私はメンバーさんを障害者という側面だけからしか見ていなかった。しかし、「まんぼうショー」や作業所で彼らとコミュニケーションを交わすことによって、障害のあることは一つの側面にすぎず、彼らには、豊かな個性、才能、可能性があることを知った。
「まんぼう」のスローガン

Mind is Active and Natural. Brighten up Our Wish!
心はいきいき、自然に。輝け!私たちの希望。

これは、地上に生を受けた人間すべてに対するメッセージである。
私は、まんぼうで歌や和太鼓や踊り、自主製品作りをメンバーたちと一緒にやって、自分自身にもまだ発揮されていない才能があるのを知った。その喜びを多くの人に知ってもらいたいと思い、二〇〇八年四月にサポーターズクラブ「まんぼう倶楽部」を発足させた。この倶楽部を通じて一人でも多くの人が、障害者の存在と彼らの素晴らしい才能と個性に気づいてもらいたい。同時に、自身に隠れている才能や可能性にも気づいてもらいたい。
毎週第三土曜日に会合をもち、メンバーと一緒にダンスを踊り、歌を歌う。リズムに乗って体を動かし、腹式呼吸で大きな声を出す。歌唱指導は声楽家U先生。ダンスはエアロビクスのインストラクターライセンスを持つM所長。スタッフのTさんもピップホップのダンサーである。とにかくとても楽しい。七月現在、倶楽部員は十一名。各方面で豊富なキャリアを持つ人たちである。
来年の二月八日、大阪市中央公会堂で「まんぼう設立十周年記念公演」が開催される。一五〇〇人収容。大阪の伝統的な建物である。この晴れ舞台を成功させるためには、もっと多くのサポーターが必要である。倶楽部員同士のネットワークが広がって、新しい交友関係が構築されるだろう。これからどんな人材が現れるのか楽しみである

まんぼう(満望)の海
「まんぼう」と出会う前、障害者のことについて全く何も知らなかった。身体、知的、精神という区別も知らなかった。
二〇〇六年四月に施行された障害者自立支援法の第一条には、
「障害の有無にかかわらず国民が相互に人格と個性を尊重し安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的とする」
と明記されている。こんな当たり前のことが、たった二年前に制定されたのだ。それまでの障害者本人と家族の苦難の歴史を思うと、厳粛な気持ちにさせられる。しかも、法律上の文言は理念を表しただけ、現実はそうでない部分が大半だと思う。
これまで障害者は地域から離され、障害者福祉という枠組みの中で、生活せざるを得なかったのではなかろうか?その枠組みから彼らを開放し、それまで自分には関係ないと思っていた一般の人々もその輪に入る。そこには障害者本人もその家族も、一般の人もだれも到達していない未知の世界があるのではないだろうか。
「まんぼうショー」はその世界へ導く架け橋として絶好のコンテンツである。

まだ誰も行ったことのない世界、みんなの希望がかなうところ。
私はそこを「まんぼう(満望)の海」と呼ぶ。




参考文献:「創発型地域生活支援ガイドブック2008」 編集/特定非営利活動法人ふわり

2008年11月30日日曜日

防災フェスタ


ついにリユース食器が日の目を見た!
立花まつり、尼崎市民まつりと
雨に泣かされてきた
(=雨男を立証してしまった。)

本日、塚口小学校での「防災フェスタ」にお目見え。
この催し、立花公民館での住民の学習グループが企画立案
関係各所に働きかけて実現した。

消防、警察、赤十字、果ては自衛隊まで出動。
凄い。

来場者数は二千人~三千人の間かな?

自衛隊の豚汁の支給や
おでん、うどんなどの模擬店などで
リユース食器は活躍。

今回は洗浄機搭載車は出動せずに
食器についた汚れを
布でふき取ることとなった。

おでんの辛子と豚汁の油が固まってラードになって
ふき取るのに「往生しまっせ!」

でもやってみないとわからないこと。
何事も経験。経験。


  

        火の用心おでんの辛子少なめに   基風


     

2008年11月28日金曜日

印度屋

森ノ宮のカレー屋「印度屋」
なかなかうまいっす。

そのトイレに貼ってある詩…。
言うたらコピーくれます。

==========
年を取ったらでしゃばらず憎まれ口に泣きごとに
人のかげ口、愚痴いわず、他人のことは
賞めなはれ。聞かれりや教えてあげてでも
知ってることでも知らんふり。
いつでもアホでいるこっちゃ。

勝ったらあかん負けなはれ、いずれお世話になるのなら
若いもんには花持たせ、一歩下がってゆずるのが
円満にいくコツですわ。いつも感謝を忘れずに
どんな時でもヘェーおおきに。

お金の欲を捨てなはれ、何ぼゼニカネあってでも
死んだら持って行けまへん。あの人はええ人やった
そないに人から言われるように生きてるうちに
バラまいて山ほど徳を積みなはれ

そやけどそれは表向き、ホンマはゼニを離さずに
死ぬまでしっかり持ってなはれ
人にケチやと言われてもお金があるから大事にし
皆なベンチャラ言うてくれる
ないしょやけどホンマだっせ。

昔のことはみな忘れ、自慢話はしなはんな
わしらの時代はもう過ぎた。何ぼ頑張り力んでも
体がいうことききまへん。あんたはえらい。
わしゃあかん。
そんな気持ちでおりなはれ。

わが子に孫に世間さま。どなたからでも
慕われる、ええ年寄りになりなはれ。
ボケたらあかん。その為に頭の洗濯、生きがいに
何か一つの趣味持って
せいぜい長生きしなはれや。



       冬将軍カレー大好きたぶんきっと     基風


      

2008年11月27日木曜日

阿呆

日経の夕刊で
三浦豪太さんが
父、雄一郎さんを評して
「アホ」であると…。

その「アホ」の意味は
「焦らず、おごらず、腐らず、陽気に笑い人を笑わせ、不器用だが、すべてに前向きに取り組み、回り道をするが、最後には大きな答えにたどり着く人」とのこと…。

いい言葉だ!と思って

「ここつか」に行くと

田中先生が
「ボブさん(そう呼ばれている)、この本知ってる?」

「アホは神の望み」(村上和雄著 サンマーク出版)

シンクロニシティ!

レッスンを受けているうちに
アホのホの字は「呆」
これに目鼻耳をつけると「楽」になることを発見。

いやー、おもろいね~。


      楽しみはマフラー巻いて歩くとき   基風


             

2008年11月25日火曜日

冬の雨

先週は火曜日と木曜日にまんぼうショー、
土曜日にCFK(中央区フィランソロピー懇談会)のセミナー開催と
なかなかスリリングな週であった。

11/20(木)は大阪女学院中学の講堂での公演だった。
この学校は三女の中学を選ぶ際に候補の一つだった。
学校説明会に訪れたことがある。
同じ講堂で踊るなんて想像もしなかった。

同校の女学生6名がまんぼうのメンバーと一緒に踊った。
踊るとわかるんだよな。
まんぼうの良さが…。

11/22(土)はCFK「企業市民セミナー」
中央区の企業や団体が地域の市民と交流する催し。
60名ほどの地域の方が出席してくれた。

私は「中央区クイズ」コーナーの担当。
まあ、なんとかこなせたかな?

終わって、近くの中華料理店で反省会という名の打ち上げ。
違う会社や団体の人ばかりなのにおおいに盛り上がった。

餃子。みんなが食べなかったので私が全部食べてあげた。(笑)
家に帰って「にんにく臭い!」と大顰蹙。

昨日11/24はIさんの誘いで高槻の里山の保全活動に行くつもりだったが
前日の降水確率が60%だったので早々に中止決定。

雨男の本領発揮。
ごめんなさい!
でも休めて良かった。。。が本音かな



    内心という名のこころ冬の雨    基風


     

2008年11月20日木曜日

奇跡

まんぼうショー。
戎橋ライオンズクラブの集会で。

「上を向いて歩こう」を手話で歌い、
「マンボ№5」を踊った。

メンバーのTさん。
まんぼうに通いだして3年になるが
彼女の肉声をまだ聞いたことがなかった。

マコトさんがメンバーを一人ずつ紹介する場面。
Tさんの番が来た。
どうするかな?いつものように黙っているのかな?

小さな声だった、でもはっきりと
「T○○○○子です」と聞こえた。

彼女は小学生のころは
歌や踊りのすきな少女だったそうだ。
思春期にいじめにあって
心を閉ざし、口を閉ざしたそうだ。

でも今日、私ははっきり聞いた。
そして、元気が出た。

Mind is Activ & Natural. 
Brighten up Our Wish!

心はいきいき自然に
輝け私たちの希望

ウーン、マンボウ!



      石蕗の小さな声でご挨拶    基風



      

             

2008年11月19日水曜日

動機

行動を引き起こし、その行動に持続性を与える内的原因。

人はどういう動機で動いているのだろう?

私はこれれまで外的な刺激に応じて動いてきた。
親から、先生から、友人から、上司から、同僚から…。

命令、要請、依頼、陳情で動いてきた。

自分の考えは?って尋ねられた時
いつも困っていた。

五十数年生きていてもまだそうである。

そろそろ、内的原因から動きたいんですが…。



      大根や自分のことは後まわし     基風



          

2008年11月18日火曜日

自然の生き物

枝廣淳子さんのメーリングリストから…
http://www.es-inc.jp/lib/archives/index.html

=========
さまざまな心の問題が、社会のあちこちに顕在化してきています。
環境問題もメンタルの問題も、教育やその他の社会問題も、
「構造的にますます加速する世界や世の中のペースに、
生物としての私たちの体や心がついていけなくなっている」
「立ち止まって大事なことを考えることもできない」ことが
大きな原因なのではないかと考えています。
(環境メールニュース11/14より)
=========

生物としての体や心…。
ここですね。

人間が自分で作った罠(システム)に自分が陥る。
でも大丈夫、その罠はもとより人間の幻想だから。

陥ったことを悔いても何も始まらない。

太陽も、月も、星も
風も、山も、海も 川も
まだそこにあるから。

「有難し」だから…。


塩見直紀さんの
「半農半Xデザインブック」届きました。

「翼と根っこと」というタイトルです。

冒頭に坂本真民さんの「念ずれば花開く」(サンマーク出版)という詩集に収められている詩が載っています。

==================
「二度とない人生だから」

二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛をそそいでゆこう

一羽の鳥にも
無心の耳をかたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこうろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにかよろこぶだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く便りをしよう
返事は必ず書くことにしよう

二度とない人生だから
まずいちばん身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから
のぼる日しずむ月
まるい月かけていく月
四季それぞれの星々の光にふれて
わがこころをあらいきよめてゆこう

二度とない人生だから
戦争のない世の実現に努力し
そういう詩を一遍でも多く作ってゆこう
私が死んだら
あとをついでくれる若い人たちのために
この大願を書きつづけてゆこう
=================

5冊手に入れました。
先着4名様にお分けします。
メールでお申し込み下さい。
kifuuharada@gmail.com

定価500円+送料140円=540円です。



      落ち葉掃く御苦労さんと声かける   基風

      

   

2008年11月17日月曜日

リアル⑧

井上雄彦の漫画。
年に一回発売される。


⑦を買っていなかった。
昨年は見逃したみたい。


普段漫画は読まないが
バスケ漫画の名著「スラムダンク」の作者。
この人は別である。


でも、宮本武蔵を描いた「バカボンド」は読まない。


バスケが題材だから読むのかな?

車イスバスケの話。


この作者は絵もうまいけどセリフがいい。
インパクトがある。


「どうせ泣くなら、好きなことすれば・・・」

「笑いたい奴は笑え!」

今回、気に入ったのはこのふたつ。

          

       腰痛の健保扱い帰り花    基風

     

2008年11月12日水曜日

魔女

やられた!
朝、落ち葉を掃いていたら
ギクッときた。

あれ、こんなことで?
と思っていたら見る間に痛くなってきた。

でも約束がある
行かねばならぬ、行かねばならぬのじゃ!

いすに座っているうちはまだいけるのだが
立ち上がろうとすると
油の切れたロボットのように
ギシギシとしか立ち上がれぬ。

魔女め、やりおったなー!
と怒っても後の祭り。アフターカーニバル。

ということで、ここ二日間寝てました。
よー眠れる。

ちょっと休みなさいということでしょうか?

やはり、無理は利きませんな。

ひとつの好循環パターンを自分で編み出さないとね。
何回、同じ過ちを繰り返すのでしょうかこの人は・・・。



      
     冬の朝ブリキのロボット油切れ     基風



     

2008年11月10日月曜日

一本の道

混沌としていた。
そらそうだ。
いろんなことに手を出した。
いろんなところに行った。

会社の窓際で考えていた
いろんなこと…。

自転車で風を感じること。
誰かの助け手になること。
環境、福祉、教育の分野。
住民代理店。
半農半X。米作り。
まんぼう。
ここつか。浜幼稚園。
CFK。AGG。

素晴らしい方たちと出会った。
Good People。

とてもいい経験。

2回目の冬。
進路を決める時。
何を準備するのか?

ずっと考えてきた。
すっとパス道が見えた。

ここだ。この道を行こう!



      冬に入るこの星に居る不思議なり     基風



      

2008年11月6日木曜日

散髪屋

昨年の11月に
行きつけの散髪屋さんが店じまい。
ご主人の体調不良…。

中学の時から約40年。
お世話になった。
物静かで独特の雰囲気があり
さりげなく人生その時々のアドバイスをいただいた。

他の散髪屋に2回ほど行った。
腕もあり、相性も悪くない。
でも40年の関係には叶わない。

今年の夏にJR伊丹の構内に
カットだけ、10分1000円の散髪屋がオープン。
「QBハウス」
大阪など都心で見かけるスタイル。

入ってみた。
食券を買うように利用券を買う。
「顔そり、洗髪はありませんが、いいですか?」
最初に言われる。

バリカンで裾を刈って
ハサミで切りそろえて
電気掃除機のような吸引機で
頭に残った切り屑を吸い取る

はい、終了!
整髪料もなし。

早い!
聞けば、美容師の免許でやっているそうだ。
理容師と美容師の免許は別のものなのだ。
顔そりは理容師の技術で、美容師はできないそうだ。

マッサージ器や整髪料の匂いもない
ノスタルジーに浸る間もなく
人ごみに押し出された…。


     
    もう二度と会わぬ人居て暮れ易し   基風


    

2008年11月5日水曜日

千原Jr

うるさいやっちゃと思ってた。
なんでこいつがおもろいいんやろと思ってた。

へー…。
本書いてんのやー。

「14歳」

ふーん。そうかそういうことやったんか…。

ええやつやん。

支持されるのがわかるような気がした。



     朝寒し手に馴染みだす竹箒



        

2008年11月4日火曜日

鬼十則

D社吉田元社長の残した行動規範。

1 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。

2 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

3 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

4 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

5 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。

6 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

7 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

8 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

9 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

10 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

富士山は離れて見た方が全容がわかるように
この言葉達も
離れて、一人になってみると
価値の重さを知ることができる。

頭は常にフル回転。
自分の「どたま」で考える。
そういうことですな。

すいません。解りが遅くて…。


    
      冬立ちぬ歌にはならぬ依存心      基風



            

2008年11月3日月曜日

世間知らず

テレビのドラマの1シーン
夫婦の会話

  夫「お前みたいな世間知らずに何ができるっていうんだ!」

  妻「じゃあ、あなたは世間を知っているの?
    このシャケの値段いくらするか知ってるの?
    ペットボトルの捨て方どうするかしってるの?
    あなたの世間っていうのは 会社の中だけのことじゃないの?」

たぁしかに!(DAIGO風に)

世間というのはその人の立ち位置で
様々な見え方をする。
だれもが世間知らずである。

世間は広い。
(ときどき狭いこともある。)

早期退職後、自分の興味を伸ばしたところで
巡り会った人たち。

共通しているのは
「変えようとしている人」

チェンジ・エージェント。
枝廣淳子さんの起こした会社の名前。

自分の行き方の方向性を模索していた時
「エージェント」というキーワードで
ネット検索していて見つけた。

その前に彼女のことは知っていたので
「へーぇ!こんなこともやっているんやぁ。環境だけじゃないんや」と驚いた。
そして、ますます、気に入った。

http://www.es-inc.jp/news/000259.html

変化の担い手。
その中の一人になりたいものです。




      ひつじ田や行けるとこまで行ってやれ   基風


          

2008年11月2日日曜日

馬車道十番館


横浜のお菓子をいただいた。
商品名ビスカウト(Biscuit)
ビスケットである。

レモン、チョコ、ピーナッツ3種類のクリームがサンドされている。
とても懐かしい味。

包装紙がまたいいね。
ガス灯、馬車、蓄音器、教会、自動車、置時計、灯台、ランプなど
アンティークなイラストがちりばめられている。

江戸から明治へ
いわゆる文明開化のころ。

今では当たり前にあるもの
西洋文明の道具や仕組みが
外国人の渡日とともに
持ち込まれたんだね
かくして
舶来物が昭和の世まで
幅を利かせたわけですね。
でも
びっくりしただろうね
当時の日本人は…。


    
      巡り会ふノーベンバーのビスカウト    基風



     

2008年10月31日金曜日

一日一生

部屋を片付けていて気がついたこと。

後で読もうと思った本
後で目を通そうとした書類
後でまとめようと思った文章

これらが溜まっているのである。

一度に多くのことはできない。
だからそろそろ絞り込んでいかなあかん。

やっぱり二兎追うものは…。正しいのか。

そう思ったら塩見さんから
i365が携帯に届いた。

Subject: 【没頭】i365★08.10.31
時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。考えてみれば、学者や芸術家の世界で超一流の仕事をする人たちは皆、自らの志向性を早い時期に発見し、自らの志向性と波長のぴったり合った対象へ深い愛情を持ち、対象に没頭し、長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを続けるという資質を共通に有している。しかもその没頭に終わりはない。(梅田望夫著『ウェブ時代をゆく』ちくま新書・2007より)

うーん。見事なタイミングである。

堂地下のビッグ・イッシュー販売員Iさんから買った

105号の「今月の人」の中で販売員の小西さんが

「一日一生」という言葉を紹介していた。

内村鑑三が使った言葉だそうだ。

小西さん曰く

「先のことはわからないし、

仕事につけるかもわからないけど、

毎日着実に生きていこうと心に決めているんですよ」

肝に銘じよう。



      ひつじ田を飛行機雲の先導す    基風

            

2008年10月30日木曜日

焚き火

火が焚きたい!

家の前の街路樹はケヤキ。
今年も落ち葉が舞い始めた。

近頃は焚火をしなくなった。
してはいけなくなった。

昔は家でゴミなど燃やしていたのに…。
焚火の暖かさ、匂い
ぼーっと火のそばにいると癒されるのになあ…。

ああ、この落ち葉燃やして
焼き芋したい。

でも、うちの一軒隣は消防署。
怒られるやろなあ…。



         落ち葉炊き昔話に花が咲き     基風

           

2008年10月28日火曜日

片付ける

①散乱したものを整える。整理する。「本を―・ける」
②物事を解決する。処理する。始末する。「宿題を―・けてから遊ぶ」
③嫁にやる。縁付かせる。
④俗に、邪魔になる人を除く。殺す

以上広辞苑より。

④はともかく
①~③が近々の使命である。


   
      秋深しまずこの本を片付ける    基風



        

2008年10月27日月曜日

あきらめたらそこで試合終了

「スラムダンク」での安西監督の名言。

しかし終了してしまったら結果だけが残る。
勝負の世界は厳しい。

阪神岡田監督はさぞかし悔しかったことだろう。
巨人原監督は満足感でいっぱいだろう。

明暗くっきり。

でも昨年原監督はペナントを獲りながらも
日本シリーズ出場を果たせなかった
これも悔しかっただろう。

昨年の日本シリーズのMVPは中村紀洋。
パリーグを代表するバッターが
テスト入団から開幕を迎えた…。

西武の渡辺監督も
日本で戦力外通告を受けても
台湾に行って野球を続けた。

栄光をつかむ人には
それだけの努力の跡がある。

劣勢になったときに
「断固たる決意」で
腹を据えてもう一度やり直す。

基本に立ち返って
もう一度やり直す。

今日まだ生かされているのだから
ストーリーは終わっていない。


        ストーブ出す扇風機のいた場所に   基風


        

2008年10月26日日曜日

環境ゲーム

尼崎環境塾で「環境ゲーム」
AGG担当。
労働福祉会館。

アメリカ、イギリス、日本
インド、ブラジル、ラオス

国別にグループを組んでもらう。

各グループには
資源としての紙。
生産手段としての鉛筆、はさみ、カッター、三角定規、分度器
通貨としてのお金
などがあらかじめ配分されている。

その配分にはばらつきがあり
現状の世界情勢が反映されている。
ラオスチームには少しのお金と紙と
鉛筆(芯が折れている!)があるだけだが
アメリカチームにはすべてのアイテムが揃っている。
チームの人数も各国の人口に応じて
メンバーの多いチーム(6人)~少ないチーム(3名)がある。

各チームは一定の規格
(直径9cmの円、一辺8cmの正三角形など)の製品をつくり
会場前方に設けられた「マーケット」で販売、
その時の定価のお金を
対価として受け取るという仕組み。

お金を受け取ると同時に
「廃棄物チップ」という名の黄色い紙片もマーケットからもらう。

製品(円や三角)を作った後の切り屑(産業廃棄物)も
最後にはかりで重さを量る。

最初は戸惑っていた参加者が
だんだんゲームの意味を理解して
国の利益を上げるために
チーム内外で動き出す。

チーム内のコミュニケーション、
戦略のの組み立て
ほかのチームの状況把握、交渉など
とにかくじっとしてはいられない。

見ていると
現実のお国柄と似て来るから面白い。

このゲームの目的は
生きていく上での経済活動によって
お金を得るだけではなく
それによって生ずる廃棄物のことも考えさせることである。

経済追及と環境保護そのバランスを
取ることが大切だということが
参加者の体験としてわかるようになっている。

考えた人は偉い!


     
      秋の蚊の睨みつければ退場す    基風

          

2008年10月24日金曜日

JACK POT

私は賭け事はしないんだけど。
スロットマシンで
同じ絵が3枚並んで
大当たり!なんていうことありますよね。
英語では
JACK POTっていうらしいんですけど…。

具体的にはまだ公表できませんが
そのJACK POTが
ありました!

ただし、金銭的な話ではありません。
念のため…。

アイテムが二つ揃うことはままありますが。
三つそろうというのは
マージャンでもトランプでも
珍しいですよね。

長生きはするもんだと思いましたね。

地球、月、太陽が一直線に並ぶ
日食や月食のようなものです。

私にとっての天体ショーは
年明け正月早々です。



   楽しみの心にありや秋時雨   基風



                        

2008年10月22日水曜日

新ブログ

「半農半X@大阪友の会 」
というブログを立ち上げました。
URLはhttp://hannouhanxosaka.blogspot.com/ です。

「心の使い方研究所(通称:ここつか)」の田中文樹所長の後押しもあり
この素敵なコンセプトを具現化するために
一歩踏み出すことにしました。

実際、東京方面の人たちの方が
都市化の様々な要因のせいか
食い付きがいいように思えます。

関西は幸いにも
自然環境が東京に比べると身近です。

切実な問題として
受け入れられていないのかもしれません。

しかしながら
食糧の安全や景気後退による家計の逼迫
雇用の問題などがますます困難な事態になってくれば

このコンセプトは
潮が引いた時に見える岩のように
世の中に現れてくると思います。



      口遊む今はもう秋トワエモア    基風



       

2008年10月21日火曜日

時の矢

京都へ…。
D社43年入社の皆さんの同期会展。
今年で2回目。

私は49年入社だから6年上の先輩。
戦後ベイビーの一期生たち。
時代背景が影響したのかどうかわからないけど
個性的かつ団結力がある。
なんかのびのびしている感じ。

第二の青春謳歌中ですな。
その後、私の同期(49年入社)Oと会食。
「男二人で行く雰囲気やないけどな・・・あはは」
高瀬川沿いの町屋風レストラン。

Oも同時期に早期退職したので入社も退社も同期になった。

私とは違って彼はアカデミック路線。
母校の大学院の試験を受けて学生生活を送っている。

現場主義の私とは立場は違っても
目指す方向性は一緒のような気がした。

一年前にも京都で晩飯を食べた。
時の矢は早い。
瞬間をおろそかにせず
来年成長した自分を見てもらいたいものです。


しかし、京都はいいですなあ・・・。



       先斗町秋の夜風の旅気分    基風



    

2008年10月20日月曜日

主題のある人生

塩見さんのブログに遭遇して
彼の取り上げた本を片っ端から
会社に出入りしていた本屋さんから
取り寄せた。

15,6冊になっただろうか?
その中の一冊。
神渡良平さんの「主題ある人生 一隅を照らす生き方とは何か」

買ってざっと読んだだけで本棚に…
背表紙が「読めば?」と言っているようなので
手に取ってみた。

ぱっと開いたところに

「人間は自分一人の力ではどうにもならないような大きな問題に直面し、どう乗り越えていったらいいかと苦悩すると、信じられないような力を発揮し、ついには問題を乗り越えていくものです。つまり、どんな難問でも脳には解決できる力がプログラミングされているのです。いや生命の仕組み自体がそうなっているのです。
過去の経験で乗り越えられるようなときには、脳はほとんど活性化しません。しかし今までのやり方では解決できないとキャッチしたときは、脳は今までにない仕組みを自分から生み出していくのです。
だから私は人間を信じます。人間はヤワな存在ではありません。なかなかタフです。少々のことではへこたれません。必ず問題解決し、新しい時代を迎えるのです。」

「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」瀧村仁監督の言葉。

過去の経験で乗り越えられるようなとき脳は活性化しない…。

そういうことなんですね。



     乗り越へる近くて遠き秋の峰    基風



        

2008年10月18日土曜日

自由工房

昨日まんぼうへ行くと
来年2月8日の10周年記念公演の
小道具の一つ
「千手観音の手」の試作品ができていた。

千手観音の手って
どんなん?
それはステージでご覧いただきたいが
注目はその素材である。

素材って
なんなん?
それもステージで確認していただきたい。

じらさんとおしえてーな!
いいえ教えません。
ステージ見に来たらわかります。

要するに
安い材料をつこうてる。ちゅうこっちゃ。
でも、ちゃーんと見場はあるんやで。

まんぼうには不文律がある。
「金を使わず、知恵使え」

捨てられたもの
あるもの
安いもので
いかに効果のあるものを作り出すか

そういう考えで物事を見る習慣。
それが大事やねんで。

物質文明で
メタボ化した脳に
冷や水。

まんぼうは知的障害者の作業所ということになっているが
それは世を忍ぶ仮の姿。

実体は
設立時に既に名乗っている
「自由工房 まんぼう」なのであります。

そこんとこ、お間違いのなきよう。
ヨロシク!



        金の露観音様の掌に   基風


        

2008年10月16日木曜日

クロスワード

人生のキーワードは若いころは少なく
歳をとるごとに増えていく。

出会った人や出会ったこと
マインドマップで書き出していくと
大きな木の根っこのように連なっていく。

そして、実際の木の根っこもそうであるが
それが絡みあうのである。

まったく違う方向にいると思ったものが
ある日ぐーっと近くなる。

クロスワードパズルのように
縦のカギの言葉と横のカギの言葉の一部が交わる時がある。

平面的なものが立体になって
さらにそこに時間の経過が重なり

まるでバスケットボールのアリウープパスが通った時のように
一瞬ではあるが交点が光を放つ。

目に見えない宝探しの地図、または台本のようなものがあって
ああ、この人とこの人は
このタイミングで出会うことになっていたんだなと思える日。 
                
       そんなことありましたとさむかご飯   基風

  *むかご=山芋の葉の付け根に生ずる珠芽(しゅが)。
   零余子という漢字。
   零(雨のしずく)の余った子。うまい当て字ですなあ。
   漢検1級クラス?
        

2008年10月15日水曜日

俳句入門②

俳句は写真と同じといわれる。
ある風景、動作の一瞬の輝きを五七五、十七文字で表現する。
切り取るのである。
能や生け花やなど日本固有の芸術に共通する
表現の簡素化である。

俳句は日記でもある。
その日の出来事を俳句にして残しておくと
後でそのほかのことも思い出す。
コンピュータでいうと
ファイルの見出しのようなものである。
何も残さないと何も思い出さない。

俳句は頭の体操でもある。
五感で感じ取った外的な刺激を
脳の中で言葉にしようと
あれやこれや考える。
衰え行く脳が不承不承ながらも動き出す。

俳句の一番いいことは
お金がかからないこと
ペンと紙があれば(なくても)
いつでもどこでもできる。
電車や病院の待ち時間が苦にならなくなる。

私はセンスがなくてという人も
歳時記を買って(一番高い買い物である)
とにかく一句つくってみればいい。
いきなり名句ができたりする。
句会でもベテランが高得点をもらうとは限らない。
初心者が無心で詠んだ句が
ホームラン!ということもある。

人がどう思うかは気にせず
自分がどう思ったのかを勝手に表現すればいいのであります。


        
      一本の電話に元気秋の雨    基風 


  *昨日は朝から雨で、いささか暗い気持ちでいたが、
   Hさんから「どないしてんねん!ちゃあでもいけへんか!」
   と電話があり、元気をいただいた。
   一昨日「そういえば、Hさん、どないしてはるのかな?」と
   思った矢先である。不思議だね。

   と、こういう風に日記になるでしょ?いいのです独りよがりで。
   しろ―とですからね。
   失うものなどないのです。結果気にせず、
   思い切ってバット振りだせばいいのです。
   がんばれ阪神!

     

2008年10月14日火曜日

俳句入門①

俳句には季語がある。
季語は日本の四季折々の気候、動植物、生活習慣を一言で言い表す。

たとえば、昨日のような天気、空が澄んで遠くまで見渡せるような日ならば
「秋澄む」という季語がある。

歳時記をみると(電子辞書)
「秋気澄む」「澄む秋」「空澄む」という言い方も同意であることがわかる。

そこで、字数を見ると「秋気澄む」が五文字、その他が四文字である。
四文字グループには切れ字である「や」を使えば
「秋澄むや」「澄む秋や」「空澄むや」と上五が出来上がる。

しかし「なになにや」という言い回しは使い古されているので
みだりに用いないほうがいい。
五文字の「秋気澄む」を上五に持ってくる。(成り行きでは下五においても良い)

季語は決まった。
そこで「秋気澄む」と口で唱えてみる。

そこでその時の、情景や心情を表す言葉、フレーズを考える
たとえば、犬の散歩で畦道を歩いているとすると
「秋気澄む犬とお散歩畦伝い」
という句が出来上がる。

しかしこれでは抒情があまり感じられないので、
もう少し観察してみる。

犬が何かに反応して
きりっと前を見たならば

そこで犬の見つめる対象物を下五に持ってくる
たとえば

「秋気澄む犬の視線に鴨の居り」
「秋気澄む犬の視線に群れ雀」
「秋気澄む犬の視線に鷺の飛ぶ」

ここで気をつけないといけないのが
「季重なり」と呼ばれる
一つの句に季語が二つ以上入ること。

「鴨」は冬の季語
同じ鴨でも「かるがも」は夏の季語。
雀や鷺は年中いるので季語にはなっていないが
「稲雀」(秋)、「寒雀」(冬)というのもある。

上記の三つとも対象が一つに絞られず散漫なので
迫ってくるものがない。
潔く諦める。

他の観点を探してみる。

するといつもより愛犬がきりりといい顔に見えたとしよう。

そこで、いい顔→いい男(犬がオスの場合)→美男という連想ゲーム。

そこで閃く!
「わが犬も少し美男に秋気澄む」

こうすると対象が犬に絞られる。

さらに「秋気」という言葉が固いので

「わが犬も少し美男に空の澄む」

と同じ意味の季語を置いてみる。
すると、語感が柔らかくなり、空間の広がりが大きくなる。

かくして、一句出来上がるのであります。
手順を覚えれば俳句は楽しいものであります。




          わが犬も少し美男に空の澄む    基風


     

2008年10月13日月曜日

新米、まいうー!

自己米。ブランド名(半農半X―基風米)

炊きました。

おにぎりにしました。(ふじっ子煮、ごま昆布入り)

塩はSさんにもらった○○の塩。

そして、海苔(味付け海苔、一丈使い)。



うーーーーーーーまい!(国分太一風)

まいうー。(石塚英彦&パパイヤ鈴木風)

お米の新幹線やー(彦麻呂風)

これはあかんわ…。(基風風)


田んぼでお手伝いいただいた皆様
基風米プレゼント企画にご応募いただいた皆様

近日中に発送いたします。お楽しみに!
(送料はこっちで持ちますからお気遣いなく。)


      
      新米や一粒の価値噛みしめて    基風   



    

2008年10月12日日曜日

秋冷の候

秋の空。
好きですね。

人間の世の中では
いろんなことが起こって
前途はますます不確実ですが

空を見上げると
ちゃんと秋の雲たちが
姿を見せてくれました。

ほっとしますね。
今、「まんぼう」では来年の2月8日の10周年記念公演にむけて
「上を向いて歩こう」を手話で練習していますが

合気道で習った呼吸法をと
「上を向いて歩こう」を組み合わせて歩いています。

歩くときに前を見て(地平線の彼方をみるつもりで)
花の香りをかぐ気持ちで鼻から息をすると
すうーっと息を吸い込みやすい顔の位置があります。

その位置はとても気分を前向きにしてくれます。
いくつかの角度を試してみてください。

私の場合は水平よりちょっと上向きのポイントで
空気が鼻から気管へすうーっと入って来ます。

歩くことも合気道の稽古の一つと思ってやってます。



    
        秋冷や六甲近くに見える朝     基風


     

2008年10月11日土曜日

時がある

天が下のすべての事には季節があり、
すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
殺すに時があり、いやすに時があり、
こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、
石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、
抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
捜すに時があり、失うに時があり、
保つに時があり、捨てるに時があり、
裂くに時があり、縫うに時があり、
黙るに時があり、語るに時があり、
愛するに時があり、憎むに時があり、
戦うに時があり、和らぐに時がある。

以上旧約聖書 伝道の書より

続けて…

勝つに時があり、負けるに時がある。

嗚呼、阪神タイガース



       金木犀雨の舗道で星となり     基風

        

2008年10月10日金曜日

実と種

実りの秋。
樹木には色とりどりの実。

実の役割とは
種を保護し、鳥に目につくように色づいて
それを遠くへ運んでもらう。
鳥に食べられなくても
その近くに落ちて種の栄養分になる。

人間は実を食べて種を捨ててしまう。
大事なのは種なのにおいしいところだけもらって
肝心の種は捨てる。

種は原因で、実は結果。

ノーベル賞受賞者4名。
種を大事に育てた人たち。

実を得ようとあせるより
今、手にしている種を育てることですな。



     行く末の分からぬままに山査子の実   基風


2008年10月9日木曜日

国破れて山河あり

春 望
五言律詩。長安の賊中にあって、春の眺めを述べる。
  国破山河在   国破れて山河在り
  城春草木深   城春にして草木深し
  感時花濺涙   時に感じては花にも涙を濺ぎ
  恨別鳥驚心   別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
  烽火連三月   烽火 三月に連なり
  家書抵万金   家書 万金に抵る
  白頭掻更短   白頭 掻けば更に短く
  渾欲不勝簪   渾て簪に勝えざらんと欲す

 都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、
 長安には春が訪れて草や木が深々と生い茂っている。
 世の中の有様に心を動かされて花を観ても涙をはらはらと零し、
 家族との別れを惜しんでは鳥の声を聞いても心を傷まさせている。
 打ち続く狼煙火は三月になってもまだ已もうとせず、
 家族からの便りは万金にも相当するほどに思われる。
 白髪頭は掻きむしるほどに抜けまさり、
 まったくもって簪を受け留めるのにも耐え兼ねそうだ。
杜甫の作。唐の時代。

この頃は国が破壊されも山河があった。
世界的な経済戦争の果て
欲望という風船は膨らむだけ膨らんで
破裂寸前。

身を休めるにも山河も荒れ果てた
山河すなわち地球資源を食いつぶしただけの戦い
物言わぬ自然をやっつけてしまった。
戦いは勝利したかのように見えたが
自然界からの逆襲はこれからである。

のど元過ぎれば熱さ忘れる。
賢人たちの言葉をないがしろにしたつけであろう。

もう一段レベルを上げるために
力をため前を向いて
歩き出す。

やってやろじゃああーりませんか。
LET'S ROLL !


      深呼吸金木犀の力借り   基風




 

2008年10月8日水曜日

昭和は遠く…

王監督退任。
最終試合勝利で飾れなかった。
ソフトバンクの選手は緊張で普段の力を出せなかったのだろう。

あれは何時だっただろう?
大阪ドームのできる前
球場の映像システムを調査したことがあった。
福岡ドームにも行って場内を視察した。

グラウンドにも降り、
バッターボックスに立った。
自分が選手になったことを想像した。

満員の観客が自分を見ている。
そう思うだけでドキドキしてきた。
そこへ、140キロ台の球がやってくるのだ。
打ち返す?とても、とても…。
バットを振ることさえできないのではないか?

一昨日は某テレビ局のNさんが主催する勉強会に出席、
南海ホークス往年の名プレーヤー岡本伊三美氏の話を聞く機会があった。

ピッチャーが完全試合やノーヒットノーランをやっている時
野手は「自分のところに飛んでくるな」と思う。
そんなとき「おれのところに来い!ドンと来い!」という心境を持つ。
その心境を持つだけの練習を普段からする。
それを一人でやるのでなく
チーム全体としてやる。

100万ドルの内野陣といわれた裏には
選手間の切磋琢磨があった。

たかが野球、されど野球である。



       名将の目に光るもの後の月   基風


       
    

2008年10月6日月曜日

ごみを拾うこと

尼崎市民まつり、二日目。
朝から雨。

雨男の本領発揮。
(そんなもん発揮せんでええか…。)

子供広場でリユース食器を使うことを計画していたが
前回のたちばな祭りに続き中止。

食器洗浄機を搭載して
京都から来てもらった「エコトーン」さんは
またしても「兵庫初」の催しを眼前に
引き返さざるを得なかった。

ご苦労様でした!

来場者が昨日ほどでもなく
子供広場の高校生ボランティアが
エコあまステーションに配置できたので

私は場内のごみ拾いに…。

そこで分かったこと。
①ごみは捨てられた所から動かないこと。
②ごみをはさむ火バサミは原始的であるがなかなか便利であること
③   〃          先端が揃っていないとつかみにくい
④爪楊枝は地面に敷かれているブロックの継ぎ目に入るとさらにつかみにくい
⑤ガムなどの銀紙ははがしにくい
⑥ガムを直に捨てるやつがいる
⑦ごみ拾いをしていると少し惨めな気持ちになる
⑧「ごくろーさん」といわれると嬉しい反面、そう言われるのが当たり前と思ってしまいそう。
⑩人のせいにしてはいけないこと。ごみに集中すること。

隣のブースは「FMあまがさき」
アナウンサーに原稿を渡して分別を呼びかけてもらう。

その結果
場内のごみの状況は
昨年とは雲泥の差であった。

市民の環境意識の変化と
分別回収のシステム作り双方がかみ合って
好感触の二日間であった。

来場者の皆様ご協力ありがとうございました!
関係者の皆様おつかれさまでした!
 



       秋時雨完璧主義もほどほどに    基風



      

2008年10月5日日曜日

エコあまステーション

あれは10年前
環境問題に関心を持ち出した頃
「尼崎に森をつくる会」という会に誘われた。

市民、企業、行政の有志が集まって
環境問題を考えていこうという会だった。

環境問題、とくにゴミの問題の現場をよく知っておられる人たちが多く
本で読む以上の現実を知ることができた。

その後
「あまがさきごみ減量推進会議(AGG)という会」となって
今日に至る。

市民まつりには継続的に関わってきた。
これまでは部分的なかかわりであったが
今回はエコ・クリーン部会として
実行委員会のメンバーに昇格した。

苦節10年。
やっと、理想に近い形で
ゴミの分別回収を展開することができた。

当初のメンバーの中には
お亡くなりになられたかたもいて
変遷は否めないが

あの頃こんな風になればいいねと話し合っていたことが
現実になった。

会社に勤めていたのもあって
私は少し距離を置いてかかわってきたのだが
前回からAさんの補佐役として
現場に関わりだした

当初の推進役であった
IさんやHさんに教えてもらったことが
今回具現化できたようにおもう。

北京五輪の
男子400mリレーのように
協力してバトンをつなぐことの重要性を
再認識した。



      ごみ分ける人は様々秋日和    基風


       

2008年10月3日金曜日

尼崎市民まつり

縁あって隣の町の市民まつりを手伝う。
明日・明後日の週末は
尼崎市記念公園でボランティア。
(JR尼崎駅南西、野球場や体育館がある所)

AGG(あまがさきごみ減量推進会議)のメンバーとして
場内のゴミステーション(分別回収所)の管理運営を担当。

昨年までは市役所の周辺で開催されたが
今年から変更になった。

昨年も関わったが
なかなか大変だった。

二日で15万人!
焼却場に運んだゴミの量10トン!

ゴミ拾いをしたら
植え込みの陰に隠すように捨ててある。

まったく多勢に無勢。
1日でダウンした。

今年は実行委員会の幹部たちに
エコのわかる人が多く
こちらの提案をしっかり取り上げてくれた。

昨年と今年1年足らずでかなりの変化である。
温暖化が話題となったことも
追い風になった。

今年は「エコあまステーション」と銘打って
8分類の回収をおこなう。
ブースのデザイン、ゴミ箱の分類表示。
パワポで作った。

仕組みは作った。
皆の意識はどれぐらい変わっているのだろう?




     雁渡る祭り準備の北の空      基風




             

皇帝の質問

トルストイの民話

   皇帝が探していたのは・・・

  ・「いちばん大事な時間はいつか?」

  ・「この世でいちばん大事な人は誰か?」

  ・「いま何をなすべきか?」

  の答え。

  世界中の賢者に尋ねても分からなかった皇帝はがっかりして散歩に。

  そのとき、井戸の水を汲む少女に出会い、皇帝はこの3つの問いを質問。

  娘はこう答えた。


  いちばん大事な時は、いまこの時、

  いちばん大事な人は、いま自分の横にいる人、

  なすべきことは、自分の横にいる人に善行を行うこと、と。


   皇帝はよろこび、少女が持っていた重い井戸水を代わりに運んだ。



塩見直紀さんのブログより。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/diary/200810010000/



      秋澄むや答え求めて歩きだ出す    基風

     

2008年10月1日水曜日

取ったどー


大阪楽座事業。
http://www.pref.osaka.jp/bunka/rakuza/rakuza.html
助成金。交付決定!
50まんえん。げっと!

橋下徹知事様
ありがとうございました!

大切に使わせていただきます。

お金も然ることながら、
審査に通ったこと自体がとても嬉しく、ありがたい。

障がい者のパフォーマンスが
大阪市「中央」公会堂で行われること自体が画期的だと思う。

「自立支援」「共働」「ノーマライゼーション」という言葉は先行しているが
残念ながら現実はそうはなっていない。

しかし、それを嘆いても何も変わらない。
自分の中にある「善」の気持ちをふくらまし
自「然」に行動に移し
目標をさだめ「全」力で「前」進する。

そういう人に私はなりたい。(ナンチャッテ)

来年2月8日(日)
大阪市中央公会堂(中之島)
NPO法人まんぼう設立10周年記念公演
「楽笑・まんぼうショー」
ご予定に入れていただけると有難く存じます。

サポーターも募集中です。
まんぼうショーの魅力は
見るより一緒に踊り、歌うことで
さらに理解できます。
     
     
     
     ラブソファ秋雨前線横たわる    原田基風



       

2008年9月29日月曜日

自己米

世間では「事故米」騒動で大変なことに…
でも、ここでごご紹介するのは
「自己米」。


私が作った。否、作ったのは太陽、雨、風、虫などの自然。
育てた。否、育ったのは稲の力。
私は苗を植え、雑草(コナギ、マツバイ混成軍)を抜いただけ…。


塩見さんのメールによると
もう脱穀は済んで籾すりに回すとのこと

10月初旬には玄米の状態で受け取ることができます。

ここで、発表!!
日頃のご愛読?に応え、
完全手植え、手刈り、天日干しの「半農半X・基風米」をプレセント!

量に限りがありますので10名様まで。
お送りできる量は全体の収量から判断します。
(多分1食~2食分です。)

玄米・白米どちらかを希望の上
下記、アドレスまで、ご応募ください。
kihuuharada@gmail.com



       新米やいただきますのきで食べる   基風



   

2008年9月27日土曜日

上林の里


電線が映ってしまった…。
綾部市上林地区。

口上林、中上林、奥上林とすすむ
なだらかな坂道が続く
空気がどんどん澄んでいく。

6:59伊丹発.
山陰線の綾部の次の駅
山家(やまが)下車。
無人駅。

甘かった!
駅前にコンビニとまではいかぬまでも
なにかの店があるだろうと想定していた。
バナナ3本は食べたが
これからの登り坂を14km自転車で行かねばならぬ。
自動販売機もない。水がほしい…。
不安なスタート。

かなり行った所でやっと自動販売機発見!
砂漠でオアシスの感。
BUT! お金を入れても戻ってくる。
どうやら機能していない。
やれやれ…。
口上林に食堂発見。
この辺は鮎釣りのメッカのようであるが
もうシーズンは済んだのか
釣客は誰もいない。

そば定食を注文。
出てきた水のうまいこと。
店のおばさんに聞けば水道の水だというではないか!

かけそばにご飯、小鉢、漬物
シンプルなのだが素材自体に力がある。
水も買った。
店を出たところで
一人のおじいさんが声をかけてくれる。

「どっから来たんや?
この自転車は軽いやろ?」
いろいろ質問してくれる。
こういうことは自転車の旅ならではである。

笑うと目がなくなるおじいさんに別れを告げ、
さらに中上林、奥上林と進めていく。
母の父は婿養子、この辺の出である。

さわやかな秋の空の下、里山田園風景が続く。
沿道にはコスモス、あぜ道には彼岸花が
彩りを添える。

一度桜のころに来たことがあるが
それはそれはきれいだった。
桃源郷というのはこういうところではないかと思ったが
秋もまた格別である。

深い緑の山。
青い空、白い雲。
その奥に目的地
吉水綾部店到着。
2時間でついた。

Mちゃんに
「何かすることない?」
「チェーンソー使って、薪作りします?」
「するする」

ということで生まれて初めて
チェーンソーに挑戦した。

茅葺の屋根
せせらぎの音
庭には鹿の糞。
何かの植物の種だろう綿毛がふわふわ。

大きな囲炉裏
薪に火をつけて
鍋を掛ける
キャンプのようだ。

鮟鱇なべ
高浜まで仕入れに行ったそうだ。
雑炊のご飯は先日取れた新米。
しかし、この雰囲気は何だ
体全体に活力がみなぎる感じ。
かなり食べたのだが
満腹にならない。

恐るべし。綾部。
恐るべし。上林。


     曼珠沙華天への道の誘導灯    基風          

   

胃の使い方研究所

半農半Xの縁で
「心の使い方研究所(ここつか)」(田中文樹所長)にぶち当たり
そこで、カウンセラーのセミナー、合気道、カラーセラピーに次々繋がって
新しい人脈ができた。

「心」を「胃」に変えて
おいしいものを食べようというのが
「胃の使い方研究所」(いのつか)である。

毎月1回どっかにいってうまいものを食おう!というノリである。
今回は明日、(おっと、もう今日である。)

なんと吉水綾部店。
この企画は通称GちゃんことIさん。
なかなか目の付けどころがいい。

吉水は京都と銀座で店を持つユニークな料理旅館。
Mちゃんが不思議な縁で職を得たところである。
綾部店はまだ開業していないが
押しかけてしまう。

綾部から22キロ。
福井県に近い山奥。
自転車でアタックする。

はよ寝よっと!
おやすみなさい。



      雨の月うまくはいかぬこともあり   基風


     

2008年9月25日木曜日

バナナはどこへ行ったの?

あーあまたぞろ・・・
テレビの影響。

バナナ売り切れ。
森公美子が痩せたからね、
効き目があったように思うよね。

テレビの制作者は気をつけなあきません。
影響が大きいからね…。

寒天の時を思い出す。
あの時の寒天、まだありまっせ、

あたいらの子供のころ
バナナゆうたら高級果物やった。

遠足に内海君が持ってきて
うらやましい思いをした
内海くんちは医者だった。

オオバコもやった。
あれは確かに効いた。
でも安心して食べてしまって
すぐリバウンドした。

自転車もこんだけ乗っているのに
体重に跳ね返ってこない。
余計腹が減って食べてしまう。
でも気持ちがいいから
CO2出さないから乗る!

身体的にもいいが
精神的にもいい。
気分が前向きになるし
景色が変わって行くので
気分転換になる。

自転車に乗っている時の
脳波測るような研究している人いるやろな
いっぺん測ってほしいわ。

当面、自転車とバナナ
併用で行きますわ。



      体重の変わらぬままに秋簾    基風


        
      

2008年9月23日火曜日

マウンテンバイク

3週間ほど前。
自転車屋まつしまに行くと
「このマウンテンバイクいらんか?
部品換えればフレームはしっかりしているし…。
BBとタイヤ、ブレーキシュー、それとチェーン変えなあかんけど・・・。」

「いります!」即答。

本日引き取り。
GIANT ROCK 5000
十分な乗り心地。

これで私の家には
ロード2台。
クロス(折りたたみ)1台。
マウンテン1台

新品で購入したのは1台。
中古ばかりだね

自転車ってなかなか捨てられないんだよね。
自分を支えてくれるからね。

愛着が生まれるんだよね。


     

     自転車で追いかけていく秋の雲   基風



   

2008年9月22日月曜日

謡(うたい)


まーいろんなことに遭遇するというか
あえて向かっていくというか…。

今日は「謡」をやらせてもらった。
合気道のM先生がプロデュースされている。
「謡サロン」に参加。

指南役は武田宗典さん
観世流のホープ。

大阪天満宮の近くの朝陽会館。
能舞台のある稽古場。
こんなことがなければ
じぇーったいに足を踏み入れることのない空間。

武田宗典さんによる能の演目の解説と、本物の歌声。
そして、自分でも実際に声を出させてくれる。

本日の演目は「邯鄲(かんたん)」
中国の物語。

ある若者が主人公。
人生の悟りを求めて旅をする。

邯鄲という里の宿に泊まる。
到着が早かったので夕食ができるまでの時間、転寝をする。

その時、その宿に伝わる不思議な枕を使う。
これで寝ると悟りが開けるという。

ほどなくある人物が現れ、その人に起こされる。
その人は楚という国の勅使で
若者が王位を継ぐことになったという。

王宮に赴き、即位し、王座に着く。
家来を引き連れ、飲めや歌えの舞い踊り。
やがて、即位50年が告げられ
千年の寿命を保つ妙薬が捧げられる。

即位50年を祝い
自ら皇帝の舞を舞う。

その時宿の女主人の
粟飯が炊けたとの声。

かくてその青年は
現世の全ては夢の浮世と悟り
枕に感謝して故郷に帰っていく…。

というストーリー。

他の参加者と共に実際に声を出して見る。
不思議なリズムと抑揚
日本人としてのDNAが呼び起こされる。



     目覚むれば邯鄲の歌旅の宿    基風
    
邯鄲=体長12~15mm。淡黄緑色。触覚が長く体長の約3倍。「ルルルル」と美声で鳴く。
                 

2008年9月21日日曜日

たちばな祭


本日はAGG(あまがさきごみ減量作戦推進会議)のお手伝いで
「たちばな祭」の会場設営。
朝、6時30分、園田学園女子大学グラウンド集合。

リユース食器を使ったエコなイベント。
焼きそばやたこ焼きを入れるトレイの代わりに
プラスティック製の皿やコップを使用する。

京都のNPO「エコトーン」さん所有の
食器洗浄機搭載の車が会場入り。

兵庫初の試みになる。

はずだった…。

雲行きがどんどん怪しくなる。
分別用のごみ箱をセットしたところで
ザーっと本格的な雨。

みるみるグラウンドは水浸し。

「中止決定!」

残念でした!



    秋の雨祭り中止の合図あり    基風



        

2008年9月20日土曜日

懐かしい人

今日は偶然、Hさんに会った。
D社時代仕えた上司の中でぶっちぎりのナンバー1。

1年半ぐらいの短い期間だったが
会社に行くのが楽しみだった。
後にも先にもそんなことはなかった(笑)。

状況判断がよく、場面場面の目標設定が的確だった。
明るくて人をやる気にさせる天性の才をもっておられた。

甘党で健啖家。
私と食べものの嗜好が同じ。
一緒に昼食に行って
私があと一品ほしいなぁと思っていると
その通り注文されるので嬉しかった。

少し痩せておられた…。

「痩せたやろ!うらやましいやろ!」

ポジティブシンキングは健在だった。



     台風や懐かしい人連れてくる     基風


        

2008年9月19日金曜日

水炊き

①みずたきと読みますか?
②みずだきと読みますか?

①は鶏がらを長時間煮詰めてコラーゲンいっぱいのスープを取り出し鶏肉、野菜を炊く鍋物
②は昆布だしで鶏肉・野菜を炊き、ポン酢等で食べる鍋物

脱サラして①の水炊き(みずたき)専門店を出すといっている男がいる。

Hちゃん。
37歳。丸顔でニコニコしている。性格も明るくて社交的。
無口な私と違って話が途切れない。

きっと繁盛するね。
味には絶対の自信を持っている。

そのほか、
・プリザーブドフラワーのスタジオ経営者Kさん
・激戦区石橋で居酒屋を始めたFさん
・若石(じゃくせき)健康法の足もみサロンを開業したSさん
・オーガニックな日本料理を目指しているAさん
・びわ湖でカヌー教室を開いているSさん

パソナの独立起業コースOB・現役のオフ会
コーディネーター役のSさん召集。

なかなかいいネットワークが出来上がりつつある。



      秋の夜持ちつ持たれつ人の伝手    基風



          

2008年9月17日水曜日

生きているからこそ

久しぶりにスーツを着た。
長袖のワイシャツにネクタイも絞めた。

大阪楽座事業 http://www.pref.osaka.jp/bunka/rakuza/rakuza.html 

来年2月8日のまんぼう10周年公演
助成金交付について書類選考を通過。本日は二次審査。
相手は4人の審査官。
持ち時間10分(説明3分、質疑7分)
とても短い。

いろんなことを言いたいのだが
とっさに適切な言葉が出てこない。
果たしてうまく伝わったのだろうか?

どうぞうまくいきますように。。。
久しぶりにいい緊張感を味わった。

やはり、他人とのコミュニケーションは
刺激になるということですな。

知らない自分を引き出してくれる。

生きているからこそ…。



     秋の朝君のいのちの有難き   基風


          

2008年9月16日火曜日

遺言

父に遺言はなかった。
脳梗塞により失語症になってしまったから。
右腕に麻痺があり
リハビリのおかげで左手で字を書けるようになったが
文章を綴るところまでには至らなかった。

相手の意思は理解できても
言葉が出てこない、書けないというのは
どんなにかもどかしいことだったか…。

何か言い遺してほしかったが
2003年1月22日に倒れてから
2006年9月23日に亡くなるまでの約3年半
口頭での会話はできないままであった。

倒れる前によく言っていた
「生きる命の元力(もとぢから)」という言葉。
どういう意味なのか結局、聞かずじまい。

「与えられた命の表面的な部分だけではなく
根源的な深い部分もフル稼働させて生きろ!」
今はそう解釈している。

会社を早期退職して社会的な活動をしたいと以前から思っていたが
親父の死でその方向に舵を切る決意ができた。

いま、いろんなことに頭を突っ込んでいるのはそういうわけなのです。


    秋彼岸父に近づく一歩かな     基風

   

2008年9月15日月曜日

父三回忌

父が亡くなって丸2年。
親戚が集まり追善回向法要。

私と妹二人の家族。
孫は合計10人。
みんなすっかり青年に。

そのうちの一人が結婚宣言。

世代交代の波ひたひたと。


    父の庭ひっそりかんと雨月かな   基風
     
        

2008年9月13日土曜日

稲刈り第二陣


朝の雨のせいで湿度は高いが
うす曇り
時折吹いてくる風は確かに秋のもの

稲刈り第二陣。
先週の孤軍奮闘とは打って変わって
本日は助っ人豊富。

大人9名、子供3名総勢12名。
3時30分には終わった!
助っ人の皆様ありがとうございました!!

やっぱり、農作業は人海作戦に限るね。
今回の助っ人の人脈
①元の会社関係
②まんぼうルート
③半農半Xつながり
④ここつか仲間
4方向からのコラボ。
田んぼの出会いは楽しいね。
    
     刈田道みんな笑顔で帰りませう   基風

2008年9月11日木曜日

出入橋から福島界隈

出入橋のきんつば屋を起点として 西へ。
2号線の南側。福島方面にお勧めのお店が点在している。

インペリアル。【洋食】
(会社にいたころ、ここでカキフライを食って、きんつば屋でぜんざいというのが私のゴールデンコースだった)

アシェ【カフェバー】
(元祖サイクルカフェ。今はフツーのカフェバーになってしまった。2階の雰囲気がいい。カボチャのタルトがうまい。前店長まあやさんが自転車好きだった。女性で自転車好きは珍しかった。イタリアのなんとかというメーカーのロードレーサー。きれいな自転車をもっておられた。)

タベルナ・エスキーナ【スペイン・イタリア料理】
(アシェが代替わりしてサイクルカフェがなくなったと思ったら、この店が開店した。求人のポスターに「自転車が好きな方」と書いてあったので応募しようかと思った。北口店長、自転車大好き。自転車乗りが続々集まってくる。味も確か。この店が行きつけの店ですな。)

助六【蕎麦】
(昔は残業飯の発注先だった。とにかく早かった。たぬきそば&かつ丼が私の定番だった。今は本格的な手打ち蕎麦を出す。)

堂島雪花菜(きらず)【割烹】(ええっ!こんなところに割烹が?と思ったらあっという間に人気店に。ランチ1000円お勧め)

なにわ津 朝日家 【ハンバーグ&ハンバーガー】(でかいハンバーガー。まだ食べていない。)

さかな屋ヨコワ【居酒屋】(新鮮な魚にこだわった、こんな店無くなってきました。貴重だね。)

ラ・クチネッラ・ディ・ヤマモト【イタリアン】(夫婦でやっている小さなしゃれたレストラン。ご主人は和歌山出身。そのせいか魚が新鮮。奥さんはとても感じのいい接客をされる)

Botan(ぼたん)【フレンチ】(ジビエ料理=狩猟によって確保された野生鳥獣の肉を使って調理された料理。炭火焼。私の退職の送別会の会場だった。)

朝日放送の新社屋やマンションの建設で、ほかにも続々おいしそうなお店が開店している。もちろん以前からある店も頑張っている。

 

       街外れいつもの店の秋ともし    基風

秋ともし、秋の燈(あきのひ)、秋燈(しうとう)=秋の夜の燈は大気が澄んでいて清明の感じが深い。じいんとしみる静けさ、人懐かしさがある。  【秋灯や夫婦互いに無き如く 高浜虚子】

        

2008年9月10日水曜日

出入橋きんつば屋

私は甘党。
とくにあんこ大好き。

出入橋きんつば屋。
ここのあんこは最高にうまい。

きんつばはもちろん
冬場はぜんざい、夏はミルク金時。
「しらがき」という夏場だけのメニューもある。
この名前、広辞苑にも載っていない。

おはぎの中身を直径3センチぐらいの円筒形の型にいれ
それを1センチ幅で切る。(たぶんそうしている)
冷やしたぜんざいがかかってくる。
なかなかおつな味である。

あと、わらび餅。
なんとも言えないね。
黄粉がうまいんだな。
わらび餅にくっつかずににあまった黄粉も箸ですくって食べる
ほんとは皿ごとなめたいが我慢。

磯辺焼き、安倍川、あんみつ・・・
いずれも捨て難いぞ!

昭和5年創業。
店の中には昭和の時間がゆっくりと流れている。
店主夫婦のやりとりやお客さんとの会話を聞いていると
時間が戻ったようである。

平成に疲れたらぜひどうぞ。



      きんつば屋九月いっぱい夏メニュー   基風
      

2008年9月9日火曜日

ぬかるみ

稲刈り。
今年は最近の雨で田んぼに水がたまった状態であった。
自分のゾーンはかなり深い田んぼで
ふくらはぎまで沈んでしまう。
歩くのも思うに任せない。

最初のほうはなんとか我慢できるが
そのうち足腰が疲れてきて体を支えることがつらくなる。
地面が乾いていると腰をおろしたり膝をついたりできるが
それができない。

ふと、インパール作戦に参戦した
父の叔父「幸司」さんのことを思った。

ぬかるみというのはこんなにも早く体力を奪うものなのか
私は鎌一本持っているだけだが
重い三八銃や装備、食糧などを担いで
叔父は看護兵だったので
薬なども背負っていたかもしれない。

私の周りは
平らな田園、なだらかな里山が広がっているが
彼がたどったのは険しい山岳地帯でしかも熱帯雨林。

私には蛙やトンボが時折かすめるが
彼は山蛭(ヒル)や毒蛇などにおびえながら進んでいった
しかも敵に見つからないように夜間の行軍だった。

とんでもないことである。

それに比べれば
この苦労、小さなことだとおもった。
平和がどんなにありがたいことかもわかってきた。


田んぼはいろんなことを思い起こさせてくれる。
とくに深層心理にある思いもよらないことを…。

さすが「哲学の田」だけある。




    看護兵故郷の空は秋の色     基風


     

2008年9月7日日曜日

半農半X縁

結局稲刈りを終えて日帰りのつもりだったが
暗くなって、雨が降ってきたこともあり、
FTさんとEOさんが
Mちゃんの田んぼの稲刈りを明日手伝うとのことで
里山ねっとセンターに泊まることもあり、

綾部に一泊してしまいました。

FTさんに近くのコンビニ(5キロぐらい先)まで車で運んでもらって
夕食と明日の朝食を調達。

EOさんも交えて楽しい夕食タイム。
「半農半X」という言葉の縁を
振り返り、トレースすると

FTさんが新規に事業展開を始めた時期と
私が早期退職をした時期はまったく同時期であることが判明。
「へーそうだったの?」

そこへ私とMちゃんの縁と、
FTさんの心理カウンセラーセミナーの受講生の面々の縁とが
一気に繋り始めている。

「不思議だねー」ということになった。

FTさん、EOさんお世話になりました!

明けて土曜日。
8時Mちゃん登場。

私は午後からの仕事の約束に向けて
昼までには家に帰る必要があるので
少しだけ稲刈りに参加。

そこでもMちゃんのIターン仲間のAさん。
職場の先輩のSさん。
次々田んぼ人脈がつながっていく。

ホンのちょっと稲を束ねただけで
お暇せざるを得なかった。
後ろ髪をひかれる思いでMちゃんの田んぼを後にして
自転車を綾部駅に向かって漕ぐ。

登り道、足腰肩背、筋肉痛の身がぎしぎし。

ほうほうの体で帰宅。

朝日新聞を開けてびっくり!
塩見直紀さんの顔写真が目に飛び込んできた。
opinion欄の「異言新言」コーナー。

前日にお会いしたのに…。
一言も掲載のことは言われなかった。
自分だったら、掲載のずいぶん前から
周囲にふれ回っていたいただろうに…。

凄い人だぁ。



      肩に背にその身預けし稲の束     基風


刈り取った稲を肩に背負う。3束、4束、5束。ずっしり重い。
そうか、それまで生きていた稲を刈り取って、彼らの命を奪ってしまったんだ!
「さあ、後は頼みますよ…」稲は肩口からそう呟いているようだった…。

皆さん。お米はよく噛んで、ゆっくり食べませう。



      

2008年9月6日土曜日

稲刈り


稲刈りっす。今年で3回目っす。
今年は日照時間に恵まれて実りが昨年より良く、収穫時期も早いっす。
手伝ってくれるはずだった大学生の娘。
ゼミ旅行の富士登山の筋肉痛で前夜のキャンセルっす。

おいおい一人でやるんかいな。
1年目はMNさんとAAさん
2年目はO家族とIさん
手伝っていただいた。
ほんとに助かった。

今年は他のゾーンの
TU君とFTandEOさんも一緒であるが
彼らは彼らのゾーンがある。
一抹の不安?

そこへ救世主Mちゃん出現!
昨年の綾部里山交流大学の同窓生。
大阪で働いていたが去年の1月に辞めて綾部に。
不思議な縁で、つい最近やりたかった仕事を得て
すっかり綾部人になってしまった。

私のゾーン。
別名「修行ゾーン」。
今年は最近の雨で地面が渇いていない。
ふくらはぎまで埋まりながらの作業。

「泥沼に陥る」と言う表現がある。
その意味、頭では判っていたが
今日は体で知ることが出来た。

バランスを取りながら
腰をかがめながら
片手には刃物を持ちながら
カンカン日に照らされながら
刈り取った稲の穂先は濡らさないようにしながら
汗だらだらながしながら
夕立ちに見舞われながら

6時日没寸前になんとか
しゅーりょー!!

この達成感!
なんともいいっす。



    行く雲や汗水垂らし稲を苅る   基風


     

2008年9月4日木曜日

近代史

だいたい、高校の時日本史を選択したが、
近代史はほとんど習わなかったような気がする。

古代から順を追ってやるもんだから
近代まで授業が進まん。

大学受験で3学期など授業なかったもんな。
結局なーんも知らんまま
50半ばまで来てしまった。

イギリスも紳士の国とかいうけれど
相当あくどいで…。

茶輸入しすぎて貿易赤字の解消に
アヘンをインドから密輸させるなんて…。

この辺の中国史かなり面白いと見た。

何かいい本あったら紹介してください。

とりあえず、陳舜臣さんの「実録阿片戦争」は読みたいな。



    二学期や行方不明の向学心     基風



      

2008年9月3日水曜日

義勇軍行進曲

北京オリンピックで中国が獲得した金メダル51個。
その度に流れた中国の国歌。
テンポのある、なかなかいい歌やないの…。
などと思っていた…。

上海から帰ってから 、
以前に買っていた
「日本の選択」(NHK取材班 角川文庫)というシリーズに
上海のことを取り上げた巻があるのを思い出した。           

タイトルは「魔都上海十万人の日本人」 。                   

昭和初期、上海は世界史の中心にあった。
英国を筆頭にアメリカ、フランスそして日本 。
植民地化の橋頭堡として
中国随一の貿易都市上海に
治外法権地域(=租界)を拡大していった。

実際に歩いた地域が
分厚い歴史の現場だったとは…。

(なーんも知らんかった!恥ずかしい…。)

さらに、この本により、
中国の国歌のタイトルは
「義勇軍行進曲」ということを知った。

歌詞は…。

起来,不要做奴隷的人們,把我們的血肉,築成我們新的長城。
中華民族到了最危険的時候,毎个人被迫著発出最後的咆哮,
起来,起来,起来,我們万衆一心,冒著敵人的炮火,前進,
冒著敵人的炮火,前進!前進!前進!進!

意味は…。

起て!奴隷となることを望まぬ人びとよ! 我らが血肉で築こう新たな長城を!
中華民族に最大の危機せまる、一人びとりが最後の雄叫びをあげる時だ。
起て!起て!起て!もろびと心を一つに、 敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め! 進め!進め!進め!

この歌は抗日の戦いを呼び掛けた映画「風雲児女」の主題歌だった。
つまり、中国の国歌は日本との戦いのために作られた歌なのだ!

バレーやバトミントンで観客が日本選手に浴びせた
ブーイングの理由がよくわかるような気がした。


       
    旅終わる白粉花のお出迎へ   基風



              

2008年9月2日火曜日

上海レポート


百聞は一見に如かず。
実際に現地に赴くとわかること。

雰囲気。
昭和30年代の東京。

万博に向けて
旧市街を改造中。

古いものと新しいものが
混在して、シェイクされている。

タクシー、バイク、自転車、歩行者
交通ルールは「早い者勝ち」

地下鉄でもわれ先に座席の争奪戦。

愛想のない店員。

スモッグという言葉を思い出させる空気。

湿気。

飲めない水道水。
砂のようなにおい。

しつこく付きまとう偽物売り。

警官が来たら
店をたたんで逃げる行商人。

朝早くから
公園で太極拳やストレッチをする老人たち

感じる大きなエネルギー。
何なんだろう?。

虎の唸りのような
低い音が聞こえてくるような…。

にんにくと埃の匂い。
魚屋には生きた蛙も売られている。

魔都。上海。

広さ、深さ、高さ、速さ
3泊4日だったけど
その一端を垣間見させていただきました。

やはり旅は
いいものですね。


     
       上海や濁色のまま九月来る    基風


            
    
  

2008年9月1日月曜日

上海帰りのキフウ

 

中国語会話の先生が夏休みで故郷の上海に帰省しているので
クラスの有志で訪ねようということになり行って参りました。3拍4日。

上海。2時間弱で到着。
近い! 時差ボケなし!

みんな日本人と同じような顔をしているので
外国へ来たという感覚は薄い。

しかし、何を言っているのかさっぱり分からん。
機内のアナウンスも
最後の「謝謝」しか聞き取れん。
もう、2年近くも習っているのに…。 (トホホ)

30日、たまたま、森ビルが建設した101階立ての超高層ビル(474m)
「上海環球中心」ビルがオープン。

「世界一高い展望台」とやらに登った。
国際都市上海だけあって
いろんな国の人たちと一緒。

入場料150元(約2500円)! 値段も世界最高だろうね。

浦東の高層ビルを眼下に
外灘の歴史的なビルのライトアップ

世界最高を体験したなら
世界最速もということで

初日、飛行機の遅延のため乗り損ねた
上海浦東空港-市内間にを走るリニア・モーターカーにも乗った。

時速431キロ。
乗車時間8分。

最高、最速、と来たら世界最大のものも見ておかねば・・・。

人口。
中国には13億人が住んでいる。
一度には見ることができないので
人が多いところへ。

上海駅。
すごい人、人、人。
渋谷ハチ公前の交差点なんか目じゃないね。

中国人民共和国。
まさしく、人民の国である。



     プラタナス仏蘭西租界に秋の雨   基風


                    

2008年8月28日木曜日

さるすべり

今夏、目についた花。
漢字では「百日紅」。(ひゃくじつこう)

薄いピンク、濃いピンク、白もある。

そこそこのお屋敷には必ずといっていいほど、この木がある。
庭木業界の協定でもあるのだろうか?

推測。
この季節、花をつける樹木がそんなに多くないのではなかろうか?

梅、木蓮、桜、さつき、つつじ、花みずき、紫陽花3月から6月にかけては
切れ目なく花をつける庭木。

7月は朝顔で何とか凌ぐとしても
8月花をつける樹木…。

それが一見、花など咲かないような印象の
「百日紅」。

百日間赤い花を咲かす。
来年は咲き初めをチェックしよう!

一日一回、綺麗な自然のものを目に入れる。
夜回り先生こと水谷修先生の提言。

さて、今日はどんな花に、会うのかな?


       好きなのは夾竹桃より百日紅    基風


      

開眼!?

バスケのシュート。
何年もやっているのに
なかなか入らん!

若い連中に
「脇を占めて!」
「ひざを曲げて!」
「ひじが開いてる!」
などといろんなアドバイスを貰うが
どうもしっくり来ない。

今日も、大阪の名門高校のキャプテンだったO君が
「親指以外の4本の指がゴールに対してまっすぐ返るように、
4本の指がマッチ箱に入っているイメージで・・・。」

分かったような分からないような、アドバイス。
「マッチ箱ねえ・・・。かなり大きなマッチ箱やねえ」などといいながら
二人でシュート練習。

セオリーではタブーとされているが
ちょっとひじを開いて打ってみた。

すると・・・。
な、なんとボールがまっすぐ飛び出した。

何度か繰り替えす・・・。
一定の軌跡を描くようになった。

こ、これだー!

O君が次々にくれるパスを一定のリズムで打っていく。
普段は3割ぐらいの成功率だが、6割を超えたのではなかろうか?

「いい感じですねえ。」
「うん、いい感じや!」

ありがとうO君。(といっても42歳、中学生の娘さんがいる。)
56歳と42歳でバスケのシュート練習…。
足せば98歳。
来年100歳ではないか!

つねに向上心を失わないで、地道に練習する。
これしかないね。



      夏休み残り三日のいのちかな    基風


                 

2008年8月27日水曜日

眠れない人のために…

羊など勘定しなくてもいいのです。

合気道で習った腹式呼吸。
①少し口を開けて、「あー」と声(小さな声でいい)を出しながら息を吐く。
②吐き切ってもすぐにはすわずに3秒待つ。
③花の香りを嗅ぐように、鼻からゆっくり空気を吸う。
④吸い切っても、同じように3秒待って吐き始める。
⑤①~繰り返す。

これをやれば少なくとも10呼吸ぐらいで眠れます。

それでも眠れないときは、

日中、自転車で大阪まで往復すれば
腹式呼吸するまでもなくコテンと眠れます。(笑)

さらに田んぼで這いつくばって草抜きでもしようものなら・・・
二三日は効果があります。

人の体は太陽の下で、体を動かせば眠くなるようにできているのです。

でも、眠れない夜もたまにはいいかもしれません。
それは何か新しい物語の前触れだったりして…。



     虫の音やいのちの河のひとしずく   基風



    

2008年8月26日火曜日

413球

NHKスペシャル。
上野由岐子投手が二日間で投げた球数。
我々が学生時代にやったような柔なソフトボールではない。
本物のファーストピッチである。

身体的な疲労はピークに達していた。
でも、精神的には極めて冷静だった。

彼女は「神様さまが降りてきた」という表現をしていた。
どこに投げたらいいのか
その球筋が事前に見えたのである。

心身一如。
合気道でいう「統一体」になっていたんだろうね。



      新涼やセンターポールに日章旗


新涼:秋に入って催す冷気。単に「涼し」といえば、暑きに対するもので夏となる。新涼は新鮮な初秋の涼しさ。


             

2008年8月25日月曜日

北京奥林匹克

閉会式。
終わっちゃったね。

一番印象に残った選手。
朝原選手。
1988年3月10日に仕事でお会いしたことがある。

決してごつい感じではなく
何も知らなかったら
普通のサラリーマンにしか見えなかった。

静かな受け答え。
人柄の良さがうかがえた。

あれから10年間ずっと追い求めてきたメダル。
最後の最後で手にされた。
もう36歳になっていたんだね。

アメリカやイギリスがバトンを落として
ストーリーの流れが日本チームに傾いてきた。
その中心が朝原選手だった。

第1、第2、第3走者。
後輩たちの「アンカー朝原さんにメダルを!」という思い。
飛行機の中の新聞で知った。
涙が浮かんできて困った。

ネバー・ギブアップですね。


       
     遠花火世界の宴終わりけり    基風


      

      

2008年8月23日土曜日

他火

北海道バスツアー。
ジェット機で2時間も飛ぶと
気温14度の釧路。

走行距離
1日目70km 釧路―阿寒
2日目370km 阿寒―摩周湖―知床―網走―北見―層雲峡
3日目300km 層雲峡―旭川(旭山動物園)―美瑛―富良野―定山渓
4日目140km 定山渓―小樽―千歳

また2時間飛んで神戸空港へ
ポートライナーに乗り、
気がつくと阪急三宮駅にいた。

塩見直紀さんは、旅を「他火」と解釈していたなあ…。

なんと、「他火研究所」もやっている。 http://www.satoyama.gr.jp/tabi/index.html

『旅とはもともと“他火(たび)”。
他者に火(愛や慈しみ、力、勇気・・・・)をいただきながら歩行をすすめ、
世界を、自分を、発見(ディスカバー)する文化的な仕掛けでした。』

ツアーには行ったが
「旅」ではなかった。
ましてや、「他火」のかけらもなかった。

ああ、「他火」がしたい。  

芭蕉曰く、    
「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、」
―奥の細道序文より―
(片雲かたくも=天の一方の雲、片方の雲:広辞苑)

「片雲の風」かぁ…。

いい表現ですなぁ…。



    遠雷や旅も終わりか錨山   基風   



      

2008年8月20日水曜日

引退

清原が引退するとのこと。
桑田も、野茂も…。

野茂はマイベスト野球選手(投手部門)
第1位やもんな。(2位は金田正一、3位は山田久志)
さびしいね。
別冊ベースボールマガジン買ってしまいました。

野球選手の引退の上限は40歳かな?
そらそやな、体力衰えるもんな…。

金本のように鍛えなついて行かれへんやろな。

昨晩バスケの練習。
平日の体育館。
若い連中は仕事が忙しいのか、一人も来ない。

来てくれたのは40歳以上ばかり。(一人は37歳)
いいじゃないですか!

日々遠のいていく青春。
その速度を遅らせようとするには
自己努力しかないよね。

若い時、バスケなんかいつでもできると思っていた。
仕事が忙しいのもあるけど、若い連中が来ないのは
時間の有限性に気が付いていないんだろうね。

いま、体育館に立てるだけでもありがたいと思う。

しかし、まあ、昨日、体育館のトイレの鏡で見た自分の姿…
「老骨に鞭打って」という感じやったなあ…。 (笑)

川柳の会で、面白いと思った句を思い出した。
   
    風呂上がり鏡の中にいる他人    くまひこ

お題は「スリル」である。



     行く夏やバックミラーに山河あり      基風


    
      

2008年8月18日月曜日

マイベスト3

人間、過去を振り返る時は左斜め上の方を、
将来を思うときは右斜め上を見るそうです。

マイベスト・グループサウンズ
1位:「想い出の渚」(ザ・ワイルド・ワンズ)
2位:「いつまでもいつまでも」(ザ・サベージ)
3位:「真冬の帰り道」(ランチャーズ)

マイベストフォークソング
1位:「In the early mornin’ rain」(ピーターポール&マリー)
2位:「500 mailes」(キングストントリオ)
3位:「Boxer」(サイモン&ガーファンクル)

マイベスト和製フォーク
1位:「悲しくてやりきれない」(フォーク・クルセダース)
2位:「この広い野原いっぱい」(森山良子)
3位:「風」(はしだのりひことシューベルツ)

マイベスト・ビートルズ
1位:「Long and winding road」
2位:「Hey Jude」
3位:「She loves you」

マイベスト野球選手(長島は別格)
1位:藤田平
2位:掛布雅之
3位:前田智徳

マイベストNBAプレーヤー(ジョ―ダンは別格)
1位:チャールズ・バークレー
2位:パトリック・ユーイング
3位:カール・マローン

マイベスト物産
1位:岡山の白桃
2位:黒木の巨峰
3位:綾部のお米

マイベスト欲しい自転車
1位:デローザ・ネオプリマート
2位:ジャイアント・MR-4
3位:スペシャライズド・シラス

最後の項は右をむいて考えました。 (笑)



    夜の秋捨ててしまったレコードよ    基風



夜の秋:夏の季語。秋の夜ではない。風物の状態はまだ夏であるのに、晩夏の夜など、どことなく秋めいた感じがする。    

観自在

視点をどこに置くのか重要ですね。

合気道では相手の目を見るのではなく、
鼻の辺りを中心に全体を見渡すと教えてもらいました。

そうすることにより相手も背景も視野に入ってきます。

相手の気配全体を感じる距離を保ち、
相手が打ちかかろうとする「いま!」の「い」のタイミングで自ら動く。
「ま」では遅いのです。「いま!」の「い」です。
それが「入り身」です。

この「入り身」は生活のすべての場面で応用することができます。
家の雑用って面倒くさいものですが、この「入り身」を使うと、すっと体が動くようになります。

いやいややると、一瞬後手を踏むことになり結局、文句や愚痴を言ってしまいます。
事前に何が起こるのか予想して素早く動く。
(なかなかできないですが…。)

合気道で実際に「入り身」のタイミングを体感すると、
朝起きるときから夜寝るまで常に自分のペースでことを運ぶことができます。

決して自分勝手に動くということではなく、相手の気持ちをくみ取りながら動くので
相手も嬉しい、自分も嬉しい関係を形成することができるようになります。

ほんと、合気道は投げられて楽しいのです。

観音様の正式名称は「観自在菩薩」
観自在の意味は「自在に見る」ということでしょうか?
前後左右、斜め、内に外に柔軟な視点を持つことができれば、
それはそれは楽しいでしょうね!


     背後から忍び寄るもの夏の果     基風

    

2008年8月17日日曜日

私の生きてきた時代(流行歌編)

8歳の「潮来笠」から18歳の「戦争知らない子供たち」まで…。
この時代が一番印象に残っている。
60年代ですな。シックスティーズ・・・。

マイベストソングはこれですな。 



♪~もぉーかえらなーい あーのーなーつのひー~♪

1952年 0歳 テネシー・ワルツ
1953年 1歳 雪の降る町を
1954年 2歳 岸壁の母
1955年 3歳 月がとっても青いから
1956年 4歳 ここに幸あり
1957年 5歳 有楽町で逢いましょう
1958年 6歳 母さんの歌
1959年 7歳 南国土佐を後にして
1960年 8歳 潮来笠
1961年 9歳 上を向いて歩こう
1962年 10歳 いつでも夢を
1963年 11歳 こんにちは赤ちゃん
1964年 12歳 学生時代
1965年 13歳 君といつまでも
1966年 14歳 想い出の渚
1967年 15歳 この広い野原いっぱい
1968年 16歳 ブルーライト・ヨコハマ
1969年 17歳 長崎は今日も雨だった
1970年 18歳 戦争を知らない子供たち
1971年 19歳 また逢う日まで
1972年 20歳 喝采
1973年 21歳 てんとう虫のサンバ
1974年 22歳 襟裳岬
1975年 23歳 およげ!たいやきくん
1976年 24歳 春一番
1977年 25歳 ウォンテッド
1978年 26歳 いい日旅立ち
1979年 27歳 贈る言葉
1980年 28歳 青い珊瑚礁
1981年 29歳 ルビーの指輪
1982年 30歳 赤いスイートピー
1983年 31歳 矢切の渡し
1984年 32歳 涙のリクエスト
1985年 33歳 なんてったってアイドル
1986年 34歳 時の流れに身をまかせ
1987年 35歳 人生いろいろ
1988年 36歳 乾杯
1989年 37歳 川の流れのように
1990年 38歳 おどるポンポコリン
1991年 39歳 SAY YES
1992年 40歳 君がいるだけで
1993年 41歳 YAH YAH YAH
1994年 42歳 イノセントワールド
1995年 43歳 オーバーナイト・センセーション
1996年 44歳 あなたに逢いたくて~Missing You~
1997年 45歳 Can You Celebrate?
1998年 46歳 夜空ノムコウ
1999年 47歳 だんご3兄弟
2000年 48歳 慎吾ママのおはロック
2001年 49歳 Dearest
2002年 50歳 大きな古時計
2003年 51歳 世界で一つだけの花
2004年 52歳 Sign
2005年 53歳 青春アミーゴ
2006年 54歳 粉雪
2007年 55歳 蕾
2008年 56歳 ?



    消え果てて少し寂しき蝉の国     基風



  

私の生きてきた時代


昭和27年1月23日生まれです。
長島の三振デビューは記憶にない。
今上天皇と美智子さんの結婚式はテレビで見たような気がするが…
東京オリンピックの開会式で自衛隊の戦闘機が描いた五輪の輪は杉並の家から直接見た記憶がある。

1952年 0歳 NHKラジオドラマ「君の名は」放送開始
1953年 1歳 NHK東京地区でテレビ本放送開始
1954年 2歳 電気洗濯機、急速に普及
1955年 3歳 自由党と民主党が合併し自由民主党結党
1956年 4歳 経済自書発表「もはや戦後ではない」流行語に
1957年 5歳 「主婦の店ダイエー」が開店
1958年 6歳 長島茂雄、四連続三振で公式戦デビュー
1959年 7歳 皇太子さま、美智子さまご成婚
1960年 8歳 日米安全保障条約改定
1961年 9歳 シームレスストッキング流行
1962年 10歳 堀江謙一ヨットで太平洋単独横断に成功
1963年 11歳 国産初のレビアニメ「鉄腕アトム」放映開始
1964年 12歳 東海道新幹線開通  東京オリンピック開催
1965年 13歳 国鉄「みどりの窓口」開設
1966年 14歳 ビートルズ日本武道館公演
1967年 15歳 日本初の深夜放送「オールナイトニッポン」始まる
1968年 16歳 東大安田講堂事件
1969年 17歳 サザエさん放映開始
1970年 18歳 日本万国博覧会開催
1971年 19歳 東京・銀座にマクドナルドの一号店が開店.
1972年 20歳 沖縄返還
1973年 21歳 第一次オイルショック
1974年 22歳 巨人軍長島茂雄引退
1975年 23歳 山陽新幹線・岡山~博多間開通
1976年 24歳 ロッキード事件
1977年 25歳 王貞治選手(巨人)、通算756号ホームラン(世界最高記録)
1978年 26歳 ファミリーレストラン盛況
1979年 27歳 ソニー「ウォークマン」第1号を発売
1980年 28歳 山口百恵、日本武道館で引退公演
1981年 29歳 神戸ポートアイランド博覧会開幕
1982年 30歳 東北新幹線・上越新幹線開通
1983年 31歳 東京ディズニーランド開園
1984年 32歳 エリマキトカゲ・コアラ・ラッコなど動物ブーム
1985年 33歳 日本航空123便墜落事故
1986年 34歳 英皇太子夫妻来日(ダイアナ・フィーバー).
1987年 35歳 バブル景気(平成景気)が始まる
1988年 36歳 リクルート事件
1989年 37歳 昭和天皇崩御  平成に改元
1990年 38歳 大阪で「花の万博」
1991年 39歳 バブル経済が崩壊
1992年 40歳 毛利さん、エンデバーで宇宙へ
1993年 41歳 皇太子さま、雅子さんご成婚
1994年 42歳 インターネットWWW急激に拡大
1995年 43歳 阪神大震災
1996年 44歳 プリント倶楽部流行
1997年 45歳 消費税5%スタート
1998年 46歳 サッカーW杯出場
1999年 47歳 西武の松坂がデビュー
2000年 48歳 シドニー五輪、女子マラソンで高橋尚子選手が金メダル
2001年 49歳 アメリカ同時多発テロ事件(9.11テロ事件)
2002年 50歳 島津製作所・田中耕一さん、東京大学・小柴昌俊名誉教授がノーベル賞受賞
2003年 51歳 宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞
2004年 52歳 イチロー選手がシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新(262安打)
2005年 53歳 愛知万博
2006年 54歳 トリノオリンピックで荒川静香選手が金メダル
2007年 55歳 郵政民営化がスタート
2008年 56歳  北京オリンピック


      
      蝉の声トーンダウンの朝かな     基風



                

2008年8月16日土曜日

発売日


「半農半Xという生き方」
新書版発売日です。
ソニーマガジンズから

単行本から新書版になるなんて
誰か想像した?

全くの素人さんが
自分の考えついたコンセプトを
世に問うてから5年。

ずっと誰かに受け入れ続けられて来たんだな…。

本の著者に会いに行きたいと思って
実際にそうしたなんて初めての経験だった。

会って見ると
本当に普通の人で
拍子抜けした。

この5年間ずっと追いかけてきたが
講演回数も増えて、確実に進歩している。

半農半Xという言葉を自分のものとして取りこまずに
オープンマインドなところがとても好感がもてる。

ふるさと・綾部が生んだ偉大なふつーの人
塩見直紀さん。

「inspire365」という言葉のサービスがある
一日一回、毎日。
彼から含蓄のある言葉が携帯に届く。

よくこんなことできるなあと感心する。


====================彼のブログより

希望(無料です)される方は以下のアドレスまでメールください。件名は「inspire365希望」です。※本文はなくてかまいません。xseed@maia.eonet.ne.jp 

いいことばが届いたら、誰かに転送してあげてほしいです。

お気軽に参加ください!サービス名は「inspire365」。

略すると(略さなくていいけれど)「i365」です。

※今後(未来永劫)、これを有料化することはありませんのでご安心ください。

※基本コンセプトは「天にもっていけるものは人に与えたものだけ、かもしれない」です。

21世紀は大公開時代。死蔵せず、いきましょう。よろしくお願いします!半農半X研究所 塩見直紀


=================




       秋近し雲の伝えるメッセージ      基風



   

2008年8月15日金曜日

まんぼうショー!


8月2日(土)スペシャルオリンピックス日本兵庫主催「ふれあい夏祭り’08」
神戸市営西神南駅前「光の広場」にて
   
シャツ出てるし…。
でも、余裕の笑顔ですな。
   
前列はI君とNさん。
まんぼうの看板スターだ。
  
隣はIさん。
明るい性格、高いホスピタリティ、ユーモアのセンス
ただ者ではない。
知り合って1年にもならないが
すでにとても大事な友だちである。
           
     
   
    夏祭り同じアホなら踊らにゃソン     基風
          
      

2008年8月14日木曜日

空は秋色


暑かったけど、風があって
雲の造形がきれいだった。
夏の雲の上空に
秋の雲が…。

見えますか?
もう少しの辛抱ですよ。

でもこんな景色
電車に乗っていては
見えません。
特に東西線では…。

自転車で大阪の玉造まで…。
神崎橋、淀川大橋、大阪城公園
背景がいいと大阪の町もいい表情になる。
盆休みで工場が休みで
空気が澄んでいた。
いっそのこと8月いっぱい休みにしたら
大阪の空きれいなままだろうに。
   
     盆休み雲を見ている橋の上   基風
              

2008年8月13日水曜日

Wii

なかなかよくできている。
体重計の進化したものである。

開発した人の知恵に驚かされる。

でも、あくまでもバーチャル。

本当のシズル感には程遠い。
疑似体験である。

しかし、家族の会話が増えたのは事実。

そういう意味ではナイスゲームである。



       夏の夜スキーのゲーム熱中す    基風


   

符号の符合

符号:しるし、記号
符合:二つ以上の事物がぴったりと合うこと。

名前:明
血液型:A
縁のある地名:尼崎、綾部

どうやら「A」が私の符号かも…。

次なる「A」の地名

そこは…












     「安曇野」


近いうちに訪れることになると予感する。



     夏の月熱冷めやらぬ赤い月     基風



               

2008年8月11日月曜日

夜回り先生

水谷 修先生。
講演会。

以前から注目していた方。本物。
やはり、現場で叩き上げてきた人の話は凄い。

友人の教師がそれまで勤務していた定時制の高校に疲れ
辞めるという話が発端で
横浜市内の進学校から夜間高校へ志願。

そこは「暴力団養成所」と呼ばれていた
生徒数800人。

昼の世界から夜の世界へ。
そこで出会った生徒たち。

私語は当たり前、喧嘩、廊下をバイクで…
授業は全く成り立たない。
個人的な関係を築くために
命がけで、体を張って夜の街へ。

そこには常識をはるかに超えた戦線があった。
闇の世界の勢力との戦い。

売春・覚せい剤の財源として
若者を引きずり込もうとする暴力団

水谷先生が夜の街に入ると
暴力団は数千万の損失になるという…。

バブル崩壊後の日本のひずみが
父親を襲い、母親を家庭から引きずり出し
一家団欒を奪ってしまった。

子供は好き好んで夜の街に繰り出すのではない
淋しくて、誰かに受け入れてもらいたくて出かける

あなたがくつろげる場所は?という調査
他の国は
一位家庭、二位学校であるが
日本は違う。

戦いの果てに
死んでいった若者は
戦争の時代だけではない。

自分の命は自分のものではなく
心ならずも道半ばで去っていった人から託されたもの。

一日50回の褒め言葉。
美しい、やさしい言葉を使う。
それだけで、一日が変わる。
周囲を変えることができる。

まず自分から始める。



     夜の蝉生きていたいと鳴きにけり     基風


      

2008年8月10日日曜日

田見舞い

田んぼへ、GO!

6:59の福知山行き快速。
快速と言っても三田まで。
後は延々各駅停車なり。

前回と雰囲気が違うなと思ったら
前回はその前の6:11発だった。
キオスク開いてなかったもんな。

ふつう、これぐらいの年恰好やったら
ゴルフバッグ担いでゴルフ場へ向かうおっさんが多いのだが、
自転車担いで、田んぼへ行くおっさんって…。

朝もはよから、3時間かけて(東京まで行けまっせ) 、
何で炎天下の田んぼへ?

ええい、モノ好きと笑わば笑え!

田んぼでは
稲たちと、コナギを首領とする雑草軍団の戦いが静かに、しかし熱く進行しているのである。

聞こえぬか!
あの援軍を求める稲達の声が!

行かねばならぬのじゃ、行かねば…。
お留め下さるな!(止めてへんよー)

考えても見よ!
稲たちの健気さを。
戦後の日本の繁栄を支えてきた、黄金の植物。

彼らがいなかったらこの国は成り立たなかった。

梅、桜、アヤメ、萩
古来日本人は花を愛でる民である。

にも関わらずだ!
稲の花の存在を認識している人は
どれほどいるのだろ?

ま、無理はない。
近づかないとわからない。

やれ、オリンピックだ景気後退だと
かしましい人間社会をよそに

けなげに、ひっそりと稲の花は咲く。
稲の花、君こそ花の中の花。
価値ある存在。

その稲達を脅かすのが
おなじみコナギ 軍団。

田植えのあとすぐに
小さな草が目を出す。

コナギちゃんとちゃんづけで呼びたいくらい。
手でチョコチョコっとするだけで
いとも簡単に抜けてくれる

それが今では…。
オオナギ姐さんと名前を変えた方がいいと思うほど
ビシッとはびこっている。

こうなると、コナギは稲の首を締め上げるように
稲の根を浮かせ、栄養分が行き渡らなくなる。

かくて稲は叫ぶ!
「苦しーいねー!」(・・・・・・・・・)


今回はTさん、Kさん、M君3名の助っ人のお陰で
コナギ軍の勢力を弱めることができた。

皆さん暑い中ありがとうございました!

裸足で田んぼ。いいもんでしょ!



     日暮や心は置いて帰ります    基風


    

2008年8月7日木曜日

遺す

私が現在もっとも注目し、師事している
コンセプト・メーカー塩見直紀さん。http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/


8/6のブログから…
=======================
8月が来るたびに、ブログ等で届けたいと思うのが
原爆詩人の一人といわれた栗原貞子さんの詩「生ましめんかな」。

『綾部発 半農半Xな人生の歩き方88』(遊タイム出版)でも紹介しているのですが、
詩に出てくる産婆さんにエックスなるものを感じます。

ぼくたちもあの産婆さんのようにいきなければと思うのでした。
8月6日、こころをこめて贈ります。

***生ましめんかな 原子爆弾秘話     
           詩・栗原 貞子

われたビルディングの地下室の夜であった。

原子爆弾の負傷者達はローソク一本ない暗い地下室をうずめていっぱいだった

生ぐさい血のにおい、死臭、汗臭い人いきれ、

うめき声その中から不思議な声が聞こえて来た。

「赤ん坊が生まれる」と云うのだ。

この地獄のそこのような地下室で今、若い女が産気づいているのだ。

マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう人々は自分の痛みを忘れて気づかった。

と、「私が産婆です、私が生ませましょう」と云ったのはさっきまでうめいていた重傷者だ。

かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。

かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。

生ましめんかな

生ましめんかな

己が命捨つとも

***己が命捨つとも。「半農半X」のエックスとは、この産婆さんのようでありたいと思うのでした。ぼくはこれからもこの詩のことを半農半Xの精神をあらわす象徴として伝えていきたいと思っています。我々は何をこの世に遺して逝かうか、金か、事業か、思想か。内村鑑三(1894年・33歳)のことば(「後世への最大遺物」岩波文庫)栗原さんは思想という詩を遺されたのですね。
=======================

いつかテレビで、吉永小百合さんがこの詩を朗読するのを聞いた時、
震えるような感動を覚えました。


吉永さんも塩見さんも揺らぎがありません。

後生に何を残すのか、しっかりとした視点をお持ちです。

      蝉の羽その紋様の美しさ    基風

     

2008年8月6日水曜日

エスキーナ

正式にはタベルナ・エスキーナ
スペイン語で
タベルナ=食堂
エスキーナ=角の

日本でも「かどや食堂」ってありそう。

福島界隈でも有名になってきた
スペイン料理レストラン
開店は3年前?
開店前から知っている。

料理も美味いが
ここの売りは自転車である。
店長のKさんは自転車好き。

ホビーレーサー。
休みの日はトレーニングに余念がない。

さらに近年
店内の書棚にマンガの充実度が著しい。
そこで、
マンガを読まない私が
唯一はまったマンガ
「スラムダンク」を寄付することにした。
昨日最後の7、8冊を持っていった。

喜んでくれた。


    
     夕立ちや言い訳ひとつ出来あがる     基風



     

2008年8月5日火曜日

甘くない

そう、世の中そんなに甘くない。
自分の思ったように
事は運ばない。

なぜなら個々人のベクトル
すなわち
力と方向性が違うから。

人類だけでも70億のベクトルが蠢いている
動植物、さらに微生物、バクテリア、細菌を含めれば
命ある個体はどれだけあるのか

その事実を認めると
現在の命のありがたさがわかる。
今日までよく生きていたね。

自分もよく生きているけど
他者についても
あなたもよく生きてきたね
という感情が湧いてくる。

さて、本日は
誰に会って、何を感じるのだろう。


     夏見舞その心根の有難さ    基風
      

2008年8月3日日曜日

ノスタルジー

8月2日。
昨日はスペシャルオリンピックス日本・兵庫主催の
「ふれあい夏祭り」で
まんぼうショー上演。

もう何回目になるのかな?
ステージで踊るのは…。
7回目ぐらいかな?

やっと、次にやることが何なのか
分かるようになってきた。
振付を自分のものにしなければ…。

この催し
㈱富士ゼロックスの端数倶楽部(社員の有志が、自分の給料の100円未満の端数を積み立てて、社会貢献活動を支援する)の皆さんが運営の中心。

同社のアメリカンフットボール部「J☆STARS」の選手&チアリーダーもブースを出したり、ステージに出たり、会場設営をしたり後片付けも…。

次に会社に入るとしたら富士ゼロックスだね。
いい会社です。

帰りに三宮を散策。
34年前新入社員として着任した町
足は自然に会社があった方へ向かう。

D社も自社ビルがあったが
2、3年ほど前に売却した。

ダイエーも東京銀行も オリエンタルホテルも
コスモポリタン(チョコレート専門店)も、
桃園(残業飯を買いに行った中華料理屋)も、
ヴェロニカ(喫茶店)も
みーんななくなっていた。

かろうじて残っているのは
第一楼、泰記(中華料理)
スカイライン(喫茶店)ぐらいだった。

ビルが完成した年に
大阪に転勤になった。
30年前かぁ…。

光陰矢の如し。 だなぁ。

ノスタルジーな気分で家に向かった。
自転車屋でバックミラーの修理。
その帰り道、高校時代の友達に会った。

さらに募るノストラジー。


    港町花火大会藍浴衣    基風


    

2008年8月2日土曜日

スペシャル・オリンピックス

スペシャルオリンピックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スペシャルオリンピックス(Special Olympics:SO)は、知的発達障害のある人の自立や社会参加を目的として、日常的なスポーツプログラムや、成果の発表の場としての競技会を提供する国際的なスポーツ組織。いつもどこかで活動しているということから、Special Olympics と複数形になっている。

日本の公式サイト↓
http://www.son.or.jp/index.html


今日、神戸市営地下鉄・西神南駅前「光の広場」で
「ふれあい夏祭り08」という催しがあります。
時間は11:00~15:30
主催はスペシャルオリンピックス日本・兵庫

ここで他の団体とともに
「楽笑・まんぼうショー」を上演します。

出番は11:50頃です。



     平等は人の国より蝉の国   甚六